新*今日の漢字* 「良」
昨日の賀詞交歓会で動き回ったので、足の甲が腫れて痛いです。
今年は選挙の年なので、いろいろな方が来賓として来てくださいました。
中にはSP付きの方もいらして、緊張しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「良」 音読み リョウ 訓読み よ(い)
画数 7画 部首 艮(こん・ねづくり)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 長い嚢(ふくろ)の上下に流し口をつけて、穀物などを入れ、その量を測る器の
形。
高鴻縉(こうこうしん)の[中国字例](1960年刊)に風箱留実(ふうそうりゅうじ
つ)という器の形で、穀物に風を送ってもみ殻(がら)を取り去り、みだけを残
す道具とする。
風箱留実は穀物の良否(よしあし)をより分けて、よいものを選び出す道具で
あるから、「よい、まこと」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 嚢(ふくろ)の上下に流し口をつけて、穀物などを入れ、その糧をはかる器の
形。
[説文]五下 に「善なり。畗の省に從ふ。ぼう(吂の口無し)声」とするが、字形
も声もあ合わない。
その録する小篆(しょうてん)及び古文三字は、みな甚だしく初形を失ったもの
である。
金文に「良馬乘」「良金」「良臣」などの語があって、その字形を知りうる。
高鴻縉(こうこうしん)の[中国字例](1960年刊)に。卜文の字形によってその形
を「風箱留實(ふうそうりゅうじつ)」という器の形で、風を送って穀物の良否
をよりわけて、よいものを選び出す器としており、そのような使い方もありえ
よう。
[釈名(しゃくみょう)、釈言語]に「良は量なり。力を量りて動き、敢(あへ)
て限を超えざるなり」というのは音義説にすぎないが、量も嚢の上に流し口のあ
る形で、穀物を入れてその量をはかるものであるから、良・量はその字形と声義
とに通じるところがある。
良は上下に口があり、上下にうちかえすことのできるものである。
[周礼(しゅうらい)、考工記]に「栗氏(りっし)」の職があって、嘉量(かりょ
う)を掌(つかさど)る。
栗は[鄭司農(ていしのう)注]にまた歷(歴)の字を作り、歷は釜鬲(ふれき)の
鬲に用いることがあって、鬲はまた量器に用いる。
良は穀量の器であるが、その良善なるものを択(えら)ぶいがあり、良穀の義
よりして、車馬器服、さらに人の良善なるものをいう。
・・・中略(文献例)・・・
良は天与のものとされ、良知とは学ばずして能くするもの、先験的に善を認識す
る能力をいう。
良知良能の説は、孟子より出て子思学派に継承され、のち陽明学派は「良知を致
す」ことをその学の綱領とした。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「良」は「長い嚢(ふくろ)の上下に流し口をつけて、穀物などを入れ、その量を測る器の形」だったのですね。
その「風箱留実」という道具で「穀物の良否をより分けて」良いものを選び出していたので
「よい、まこと」の意味となったようですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の参加賞?お土産の花です。
気分は八重咲のエリカかな?と思いつつ帰宅すると・・・
娘からメールがあり、この花はなに?と聞かれて調べました。
「ギョウリュウバイ」という花だそうです。
小さいけれどかわいい花が咲いています。
最近ピンボケ写真が多いのはカメラの寿命でしょうか?
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