新*今日の漢字* 「益」
今日はなんだか暖かい日となりました。
そうなると・・・気になるのはスギ花粉ですね。
では・・・
新*今日の漢字*
「益」 音読み エキ ヤク 訓読み ---
画数 10画 部首 皿
では常用字解で調べてみましょう。
1象形 水と皿(べい)とを組み合わせた形。
皿の上に水があふれている形で、溢(いつ(あふれる))のもとの字である。
水が溢れることから、「ます、増加する」の意味となる。
また「もうけ、ゆたか」の意味に用いる。
2象形 二またに分かれた糸の端の部分を縊(くく)りとめた形。
縊(い(くびる))のもとの字である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
1会意 水と皿(べい)とに従い、水が器上に溢(あふ)れる形。
増益の字はこれに従う。
2象形 二またに分かれた糸の末端を縊(くく)った形。
縊(い)の字はこれに従う。
[説文]五上 に「饒(おほ)きなり」とし、「皿は益すの意なり」とする。
字はのち同形の益の字と釈されているが、その初文は各々別の形で、声義とも
異なる。
もとの異なる字が楷書化されて両字が混同したのである。
水溢(すいいつ)の系統に属するものに溢・鎰(いつ)があり、縊糸(いし)
の系統に属するものに隘(あい)・搤(やく)がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「益」の字は二つの系統があるようですね。
一つは「水と皿に従う字」で「ます、増加。もうけ、ゆたか」の意味となります。
もう一つは「二またに分かれた糸の端の部分を縊(くく)りとめた形」で「縊のもとの字」
のようですね。
縊は「首をくくる」などの意味があるようですね。
この二つは楷書になったときに二つの字が混同されたようですね。
さて今日の一枚は・・・
南国のシルエットのようですが・・・
キッチンの観葉植物に朝陽があたりできた影です。
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