新*今日の漢字* 「規」
今日は外孫を預かったので、この時間に書き込みを始めます。
では・・・
新*今日の漢字*
「規」 音読み キ 訓読み ---
画数 11画 部首 見
では常用字解で調べてみましょう。
会意 夫と見とを組み合わせた形。
夫のもとの形は(打ち出せないので、今日の写真でご紹介)で、ぶんまわし(円
をえがく用具。コンパス)。
夫婦の夫ではない。
規は「ぶんまわし」で、円をえがくのにの使った。
直線や直角を書くものは矩(く(さしがね))といった。
合わせて規矩といい、法則の意味となる。
粛(肅)は聿(いつ(筆))とぶんまわしとを組み合わせた形で、ぶんまわしに
よって輪郭をえがき、筆で仕上げて文様を加えることをいう。
ぶんまわしをつかって円をえがくえがき方から、「はかる、手本」というような
意味が生まれたのであろう。
直線や直角をかく用具を定規(じょうぎ)というが、規はもと円をえがく用具で
あった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 夫と見とに従う。
夫のもとの形は(打ち出せないので、今日の写真でご紹介)で、ぶんまわしを字
形化したもので、夫婦の夫ではない。
規はぶんまわしで、円を画(えが)くのに使用する。
いまの定規というのは、正しい用法ではない。
[説文]十下 に「法度有るなり。夫に從ひ、見に從ふ」とあり、[段注]に「丈夫の
見る所なり」、ゆえに法度の意となるとするのは、見当違いも甚だしい。
いまの直線や直角をかく用具の定規にあたるものは矩(く)といい、あわせて
規矩(きく)という。
[孟子、離婁(りろう)、上]に「規矩(きく)は方員(はうゑん)の至りなり」と
みえ、方円をなすところの器である。
この形を含むものに肅(しゅく(粛))・畫(が(画))があり、肅は筆の初文
である聿(いつ)と、(ぶんまわしの形今日の写真でご紹介)との会意字。
畫は聿と周(盾)との会意字である。
方円の文様の整斉であるのを粛といい、整然とした文彩彫飾などを施した盾を畫
(画)と称した。
画を区分するを劃(かく)という。
文様はすべて呪的機能を含むと考えられていた。
いまは規則・規格・規制のように用いるが、規模は規(はか)り、型を取る意
で、なお原義に近い用法である。
規規は区区と同じく、身をかがめて局促(きょくそく)する意の形況の語であ
る。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「規」は「夫と見を組み合わせた形」ですが、「夫は夫婦の夫ではなくて、ぶんまわし
(コンパス)を字の形に表したものだったようですね」(この形は写真をご覧ください。)
よく理解できていませんが、コンパスをつかって円をえがくえがき方から、「はかる、手本」となるのですね。
今、直線などをかく道具を定規といいますが、規は本来、円をえがくものだったのですね。
さて今日の一枚は・・・
解説に書いた「ぶんまわし」を表す形です。(白川静 常用字解 平凡社)より
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