新*今日の漢字* 「旧」

昨日までの雨が上がり、朝から日差しがきれいです。

では・・・

新*今日の漢字*

「旧」 音読み   キュウ    訓読み  ---

    画数    5画     部首  日

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 もとの字は舊に作り、萑(かん)と臼(きゅう)とを組み合わせた形。

     萑「はフクロウ科のみみずく。

     臼はうすでなく、鳥を捕らえるための物の形の道具。

     これにみみずくの足を絡ませて飛び去ることができないようにして捕らえること

     を舊という。

     みみずくは昼は目が見えにくいので、足をからめて捕りやすいのであろう。

     みみずくが足をとられて動くことができなくなって留まるので、「ひさしい

     (長い時間がたつ)」という意味になり、長時間たって「ふるい」の意味とな

      る。

      久(きゅう)と音・意味の近い字である。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 旧字は舊に作り、萑(かん)と臼(きゅう)とに従う。

     臼形のものは鳥を捕らえる鑿歯(さくし)のある器で、萑(みみずく)がこの器

     に足をとられて、脱しえない状態を示す。

     [説文]四上 に「し(鴟の鳥→隹)舊(きう)、舊留(きうりう)なり」とみみず

     くの意とし、臼(きゅう)声という。

     また鵂(きゅう)を重文として録する。

     [淮南万畢術(わいなんまんひつじゅつ)]の「鵂もて鳥を致す」の[注]には

     「鴟鵂(しきゅう)を取り、其の大羽を折り、其の兩足を絆(つな)ぎ、以て

     媒(ばい(おとり))と爲し、羅(あみ)を其の旁に張れば、則ち鳥聚(あ

     つ)まる」とみえ、昼はものの見えぬみみずくに、鳥が報復しようと集まるのを

     利用して、鳥を捕るのであるという。

     足をとられると脱することのできないものであるから、旧留・旧止の意となり、

     久時の意となる。

    [初、無逸(むいつ)]「舊(ひさ)しく外に勞す」「舊しく小人爲(た)り」はその

    意。

    ・・・中略(出典例)・・・

    留止の意より、旧久・旧時。先例などの意となる。

    すべて久しく時を経ることをいう。

    柩(きゅう)の重文に きゅう(匚の中に舊)に作るものがあり、久と旧(舊)と

    は義近くして同声。

    [詩、大雅、蕩(とう)]には旧・時を韻し、[大雅、召旻(しょうびん)]では旧・里

    を韻しているのはその古韻。

    古くは幽・之合韻、旧・里二字の韻は近かったのであろう。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「旧」のもとの字は「舊」と書いたのですね。

「舊」に含まれる「臼」は「うす」ではなくて「牙状の歯のついた罠的な」ものだったよう

ですね。

それを使って萑(みみずく)を捕まえたようですね。

みみずくが足をとられて動けなくなって留まるので、「ひさしい(長い時間がたつ)」とい

う意味となって、長時間たって「ふるい」の意味となるようですね。

そして、久と音と意味の近い字なのですね。




さて今日の一枚は・・・


先日テレビで野草を食べる人のお話が流れていました。

赤く紅葉したりしているのは「スイバ」です。

テレビでは紅葉した部分と新芽の部分を合わせて食べていました。

ちなみにこの「スイバ」は「酸い葉」とも書き、葉をかむと酸味があるそうです。

子どもの頃スイバは食べられるけれど、ギシギシは食べられないと聞いたことがありました

が・・・

今調べてみたら・・・

どちらも食べられるそうです。

何かが起きた時にしか食べないと思いますが・・・

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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