新*今日の漢字* 「居」
今日は数か月忘れていたモモの予防注射に行ってきました。
連絡のはがきをコルクボードにピンで留めておいたのですが・・・
後から後から来るお知らせで埋もれてしまい、片付けをしていた時に発見しました。
予防接種後、「今日は安静にしてくださいね」と言われましたが・・・
モモが理解しているかは不明です。
では・・・
新*今日の漢字*
「居」 音読み キョ 訓読み い(る)
画数 8画 部首 尸(しかばね かばね)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は凥(きょ)に作り、尸(し)と几(き)とを組み合わせた形。
尸は祖先を祀(まつ)るとき、祖先の霊の代わりになって祀られるかたしろ。
几は机の形で、腰かけ。
尸(かたしろ)が腰かけに腰かけている形。
居は凥の形声の字で、音符は古(こ)。
凥と居は同じ字であるが、居の字が使われるようになった。
古くは喪に居(お)る(喪に服す)のように、儀礼のときの蹲踞(そんきょ)
する(うずくまる)姿勢をいい、「いる、うずくまる」の意味に用いる。
のち日常の居る場所である「すまい」の意味に使われるようになった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字は凥に作り、尸(し)と几(き)とに従う。
祖祭のとき、尸(かたしろ)となる人が几(机)に腰かけている形。
居はその形声字で、声符は古(こ)。
[説文]はこの両字を区別して、凥 十四上 に「處(を)るなり」とし、居 八上
に 「蹲(うずくま)るなり」と蹲踞(そんきょ)の字とするが、この両者はも
と同字である。
[詩、唐風(とうふう)、葛生(かっせい)]は悼亡の詩で、「百歳の後 其の居
に歸せん」とは、墓室をいう。
[書、太甲(たいこう)、上]「喪に居るの禮」などは、なお字の初義に近い。
のち日常の居る所をいう。
[論語、陽貨(ようか)]「居れ、 吾(われ)、女(なんぢ)に語らん」、[礼記、
楽記(がくき)]「居れ、 吾、 汝(なんぢ)に語らん」は、席に即(つ)く
ことを命ずる語である。
居正・居易(きょい)・居常・居敬などの居は日常の意で、引伸の義。
[詩、邶風(はいふう)、日月(じつげつ)]「日居(や)月諸(や)」のように語
末に用いることがあり、この詩は下句に「父や母や」をもって承けるので、父母
のことをまた「居諸(きょしょ)」という。
このような造語法は、漢文に独自のものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「居」はもとは「凥」と書いていたようですね。
「凥」は「尸(かたしろ)」となる人が「几(つくえ)」に腰かけている形だったのです
ね。
古い時代には儀礼のときの蹲踞の姿勢をいい、「いる、うずくまる」の意味に使われていた
ようですが、今は日常の居る場所である「すまい」をいうようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
年代物のデジタルピアノを頂きました。
小さい孫二人で・・・
ピアノが弾ける弾けない以前の連弾?です。
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