新*今日の漢字* 「経」
今日は下の孫の卒園式です。
息子は仕事を休み、ごみ出しついでにそのまま幼稚園に場所取り?に行きました。
下の孫はと言えば・・・
「今日は卒園式だね」の私のことばに半べそ状態。
どうやら幼稚園が大好きなようです。
夕方には下の孫の大好きな新幹線がお寿司を運んでくれる回転ずしで・・・
息子家族と私たち夫婦で食事会です。
では・・・
新*今日の漢字*
「経」 音読み ケイ キョウ 訓読み へ(る)
画数 11画 部首 糸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は經に作り、音符は巠(けい)。
巠は織機にたて糸をかけ渡し、下部に工の横木をつけて糸を縦に張った形で、
織機のたて糸をいう。
これに対し、横糸を緯という。
両者を合わせて、ことの成り行き、すじみちを経緯という。
経緯より経過(通りすぎること。成り行き)・経験(実際に見たり、聞いたり、
やったりすること)の意味となる。
たて糸を中心に事を始めるので、経営(事業をいとなむこと)・経始(経営を始
めること)という。
たて糸はことの基本であるので、儒教で最も基本的で重要なことを書いている書
物を経書・経典(けいてん)という。
「たていと、たて、へる、すぎる、いとなむ、もと、のり」などの意味に用い
る。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は經に作り、巠(けい)声。
巠は織機にたて糸を張り、その一端を工形の横木に巻きつけた形で、たて糸。
經の初文。
いまの経の字の従う圣(こつ)は、もと声義の全く異なる字である。
[説文]十三上 に「織るなり」とあるも、[太平御覧(たいへいぎょらん)、八百二
十六]に引いて「織の從絲(たていと)なり」とするのがよい。
金文に徳経・経維の字を巠に作り、西周後期の[虢季子白盤(かくきしはくん)」
以下に至って、經の字を用いる。
交織の中心となるものであるから、経紀・経論(天下を治める)の意となり、横
糸の緯と合わせて経緯(すじみち)といい、経過・過程の意に用いる。
先王の典籍を経とし、これを補翼するものとして作られた漢代の讖(しん(予
言))を主とする書を緯書(いしょ)という。
建物の造営に、まず測量して南北を正すことを経といい、[書、召誥(しょうこ
う)]「厥(そ)れ既(皀+旡)に卜(ぼく)を得、則ち經營す」、[詩、大雅、霊
台]「靈臺を經始(けいし)し、之を營す」のようにいう。
経緯の意より経歴・経験の意となるが、経歴は[書、君奭(くんせき)]に「克
(よ)く經厤す」とみえる周初の語、経験はおそらく翻訳語であろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「経」元の字は「經」と書き、含まれる「巠」は「織機にセッティングされたたて糸」の形
だったのですね。
これに対し横糸を「緯」というのですね。
両方を合わせて「経緯」となり「なりゆき、すじみち」をいうのですね。
また、たて糸を中心に事を始めるので、「経営」、たて糸は基本であるので儒教で最も重要
なことが書いてある書物を「経書・経典」というのですね。
生活に重要な役割をしていたのでしょう、「たていと、たて、へる、すぎる、いとなむ、
もと、のり」と意味もたくさんありますね。
さて今日の一枚は・・・
昨日出かけたときに川沿いの道でつくしを見つけました。
このところの暖かさで植物は元気に成長していますね。
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