新*今日の漢字* 「限」
今日は新一年生の下の孫のために、ママさんがレッスンバックを作るそうです。
40年以上前の私のミシンを貸しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「限」 音読み ゲン 訓読み かぎ(る)
画数 9画 部首 こざとへん
では常用字解で調べてみましょう。
会意 ふ(𠂤に口のような形がもう一つ付く形)と目とヒ(ひ)とを組み合わせた形。
ふ(𠂤に口のような形がもう一つ付く形(こざとへん))はもとは(縦画に上が
平らな三角が三個ついている)の形で、神が天に陟(のぼ)り降りするときに使
う神の梯(はしご)の形。
そこは神聖な場所であるから、邪悪なもの立ち入らぬように目(人に呪いをか
け、災いを与えるという力をもつ呪眼(じゅがん))を掲げておくと、そこから
人は入ることができないため退くので、後ろ向きの人(ヒの形)をその呪眼の下
にかいた形が限である。
ここを極限の所として中に進むことができないので、限は「かぎる、かぎり」の
意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 ふ(𠂤に口のような形がもう一つ付く形)と目とヒ(ひ)とに従う。
ふ(𠂤に口のような形がもう一つ付く形)は神の陟降(ちょくこう)する神梯
(しんてい)の形。
その聖所を守るために、上に目を掲げる。
いわゆる邪眼で、辟邪(へきじゃ)の意をもつ。
ヒは人の却(しりぞく)形で、 ふ(𠂤に口のような形がもう一つ付く形)に
そむいてかえる意である。
[説文]八上 に こん(上下に目+ヒ)の字をあげ、「很(もと)るなり。ヒ・
目に從ふ。ヒ・目は猶(なほ)目相ヒ(ひ)するがごとく、相下らざるなり」と
いい、怒目相視(み)る意とするが、限の字形から知られるように、神梯の前で
辟邪の邪眼に会い、辟易(へきえき)して立ち去ることを示す。
すなわちそこを限界とする意である。
金文の[こつ(上下に爪+日)鼎(てい)]にその字がみえる。
そこを限閾(げんいき)として、うちに立ち入るを禁ずる法を示す。
それより限定・限度・制限・限界・極限などの意となる。
殷(いん)器の図象に邪眼を配したとみられる形のものが数種ある。
また かん(爟の火無し)のように眼形を誇張して示す字形のなかにも、このよ
うな呪禁に関するものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「限」は「神様がのぼり降りする梯のあるような神聖な場所に呪眼をかけて人が退く」こと
を表していたようですね。
中に進むことができないので、「かぎる、かぎり」の意味となるのですね。
さて今日の一枚は・・・
中央やや上に写っているのがブルーベリーの花芽です。
今年はどのぐらい花が咲いて、実が生るでしょうか、楽しみです。
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