新*今日の漢字* 「減」
今日は春分の日でお彼岸のお中日なので・・・
午前中にお墓参りをして、みんなで昼食の予定です。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「減」 音読み ゲン 訓読み へ(る らす)
画数 12画 部首 シ(さんずい)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は咸(かん)。
咸は神への祈りの文である祝詞を入れる器(口(さい))の上に聖器の戉(え
つ(鉞(まさかり)))を置き、祈りの効果を守ることで、緘(とざ)すと
いう意味がある。
これに水(さんずい)を加えるのは、祈りの効果を減殺(げんさい)する(へら
す)行為とされたのであろう。
盜(盗)は血盟(いけにえの血をすすり合って、かたく誓いあうこと)の血の中
によだれ(シ+次)を垂れてその血盟をけがし、血盟にそむくことをいう。
水を加えることは、神聖なものを穢すという意味があったのである。
減は効果を少なくすrことから、「へらす、へる、はぶく」の意味に使われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は咸(かん)。
もと咸声であったが、いまはゲンの音でよむ。
[説文]十一上 に「損なり」とあって、減損・減少の意に用いる。
咸は祝禱を収める器である口(さい)の上に聖器としての戉(鉞(まさかり))
を加えて、その祝禱を緘封(かんぷう)し、祝禱の機能を守ることを示す字であ
るから、減とはたとえばそれに水を加えて、その機能を減殺(げんさい)する行
為を意味するものであろう。
水を聖器に加えることは、しばしばその神聖を穢すために行われた。
たとえば盜(盗)は血盟の際に盤中の血に唾(つば)を加えてこれをけがすこ
と、沓(とう)は祝禱の器である曰(えつ)に水を加えてこれを黷(けが)すこ
とを意味した。
金文の[者減鐘]の減に、下に皿の形を加えた字形があるのは、減がもとそのような
呪儀(じゅぎ)であったことを示すものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「減」に含まれる「咸」は「神への祈りの文を入れる器(口(さい))の上に聖器の鉞を置
いて、祈りの効果を守る」意味のなのですね。
そしてそれに「水(シ)」を加えることによって「祈りの効果をへらす」行為とされたようで
すね。
さて今日の一枚は・・・
賀詞交歓会でもらってきたバラです。
一部枯れてしまいましたが、元気な新芽がでてきましたので、お外デビューです。
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