新*今日の漢字* 「故」
彼岸の入りに義姉の家から五目ずしを頂き・・・
昨日は義兄の家と総本家からぼた餅をいただいたので・・・
わが家では草餅をお返しに作りました。
10年ぐらい前まではヨモギを摘みましたが、ワンちゃんのお散歩が多く、
安心して、配れないので、代わりに春菊で作り配ります。
では・・・
新*今日の漢字*
「故」 音読み コ 訓読み ゆえ
画数 9画 部首 攵
では常用字解で調べてみましょう。
会意 古と攴(ぼく(攵))とを組み合わせた形。
古は口(さい)(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)の上に、聖器とし
ての干(たて(盾(たて)))を置いて祈りの効果を長く保たせることをいう。
古に打つという意味の攴を加えるのは、祈りの効果をことさらに(わざと)害す
ることであるから、故は「ふるい、もと」という本来の意味のほかに、「ことさ
ら、事故(悪い出来事)」の意味となり、またそのことを正当化する理由、「ゆ
え」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 古と攴(ぼく)とに従う。
[説文]三下 に「之(これ)を爲(な)さしむるなり」という。
故意の意であろう。
古は祝禱を収める器(口(さい))の上に、呪禁(じゅきん)の聖器としての干
(たて)を加え、祝禱の呪能を守護する意。
その古に攴を加えるのは、ことさらその呪能を害しようとする行為であるから、
事故を意味し、またそのことを正当化する理由を意味する。
ただ故の諸義は、すでに古の内に含まれているところがあり、故旧・故事の意
は、古の字義そのままである。
また金文に、古を故の義に用いるのは、[大盂鼎(だいうてい)]「古(ゆえ)に
天、翼臨して子(いつく)しむ」のように、早期の銘文にみえる。
[小盂鼎(しょううてい)]は虜酋(りょしゅう)を献ずる礼をしるすものである
が、かれらの叛乱の訊問をすることを、「厥(そ)の故(こと)を とはしむ」
という。
故には作為的な意味を含むところがあり、[呂氏春秋(りょししゅんじゅう)、論
人]に「智謀(ちぼう)を釋(す)て、巧故を去る」、[淮南子(えなんじ)、主術
訓]「上(かみ)に故(こと)多ければ、則ち下(しも)に詐(いつはり)多し」
という。
[周礼(しゅうらい)、天官、宮正]「國に故(こと)有り」とは、事故・禍殃(か
おう)のある意である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「故」に含まれる「古」は「祝詞を収める器(口(さい))の上に、聖器としての干(た
て)を加ええ、祝詞を守護する」ことだったのですね。
それに加えた「攴(攵)」は「うつ」という意味があり、わざと害する意味があるのです
ね。
故は「ふるい、もと」の本来の意味のほかに、「ことさら、事故(悪い出来事)」さらに
そのことを正当化する「ゆえ」の意味となるのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日つぼみを見つけた、諸葛菜(しょかっさい)このところの暖かさで奥の方まで薄紫の花
を咲かせ、美しい絨毯(じゅうたん)のようです。
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