新*今日の漢字* 「賛」
今日は午前中しばらく植え替えていたなかった鉢植えの植物たちのお世話をしました。
芽が動き出したこの季節は鉢増しといって・・・
根元は崩さずに一回りか二回り大きな鉢に移して周りに土を足します。
これで夏が来ても枯れることは少なくなると思います。
そうそう、今日の一枚でご紹介しますが・・・
ついでにサクランボの木の葉に青虫のような物体がたくさんあり・・・
それも退治?しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「賛」 音読み サン 訓読み ---
画数 15画 部首 貝
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は贊に作り、兟(しん)と貝(ばい)とを組み合わせた形。
兟は二本の簪(かんざし)を並べた形。
簪は古くは呪具(じゅぐ)ごして用いることがあり、貝に簪をそえて祈り、神の
佑助(助け)を求めることを賛という。
祈りに対して神が同意し、かみの佑助をうけてことが成就(じょうじゅ)する
(実現する)ことから、神徳をたたえることを賛という。
それで賛は、「たすける、同意する、たたえる、ほめる」の意味となる。
兟を曰(えつ(神への祈りの文である祝詞を入れる器の中に祝詞がある形))の
上に置いて人をそしることを譖(しん(そしる))という。
讃(さん(ほめる))と譖は相対する語である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は贊に作り、兟(しん)と貝(ばい)とに従う。
[説文]六下 に「見(まみ)ゆるなり」と訓し。進見のとき貝を贈り物とする意で
あるとするが、字は賛成・賛述・賛頌の意などに用いる。
呪詛(じゅそ)の意をもつ朁(さん)と相対する語であり、兟(しん)もあるい
は兓(しん)と同じく簪笄(しんけい)を用いる呪儀であろう。
貝にそれを加えて神に祈り、神の助力を求める意かと思われる。
[書序、咸乂(かんがい)]「伊陟(いちょく)、巫咸(ふかん)に贊(たす)けら
る」、[伊陟原命(いちょくげんめい)]「大戌(だいぼ)、伊陟に贊たけらる」、
また[易(えき)、説卦伝(せつかでん)]「神明を幽贊し、蓍(めどぎ)を生ず」
など、みな聖職者や神明の力に賛けられる意で、もと神事的な儀礼をいう語で
あったと思われる。
それにより[左伝、襄(じょう)二十七年]「能(よ)く大事を贊(たす)く」、
[中庸、二十二]「以て天地の化育を贊くべし」のように賛成の意となる。
贊と朁、讃(さん)と譖(しん)とはおそらく早退する語で、美刺(びし)の
いずれの場合にも兓を用いる俗があったのかもしれない。
しればらば、兟は兓の形を誤ったものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「賛」はもと「贊」と書き、「貝に簪をそえて祈り、神の佑助(助け)を求める」ことを
いったようですね。
祈ったことが神の助けによって成就すると神徳をたたえるので「たすける、同意する、たた
える、ほめる」の意味になるのですね。
さて今日の一枚は・・・
念のため、これは青虫ではありません。
遠目に見ると青虫が大発生中のようですが・・・
これは「サクラハトサカフシ」というもので、アブラムシの一種が寄生してできた虫こぶ
だそうです。
これをちぎっては取り・・・ちぎっては取り・・・おおよそ取り尽くしたと思われます。
昨年も2~3回ちぎった気がします。
そうそう、虫こぶをちぎっている時に「あれ?妙に細い虫こぶ?」と思ったら・・・
小さくて緑色のシャクトリムシでした。
このシャクトリムシは大した悪さもしないので、そっと残しておきました。
花は咲かなかったですが、今年も駆除を頑張りたいと思います。
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