新*今日の漢字* 「条」
猫たちの最近のお気に入りは三階のバルコニーです。
花粉症の症状が落ち着いたので・・・
部屋の大きな窓を開けると我先にバルコニーへ出ていきます。
完全室内飼い推奨の時代です、バルコニーはお外な気分なんですね、きっと。
では・・・
新*今日の漢字*
「条」 音読み ジョウ 訓読み ---
画数 7画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は條に作り、攸(ゆう)と木とを組み合わせた形。
攸は人と水(水滴の形)と攴(攵)とを組み合わせた形で、人の背後に水をかけ
て滌(あら)い、身を清めること、みそぎをいう。
木はそのとき使用する木の枝や葉を束ねたものである。
「えだ、長い枝」がもとの意味で、そこから条長(伸びること)・条暢(じょう
ちょう(のびやかなこと))のように「のびる」の意味となり、条理(すじみ
ち)のように「すじ」の意味に用い、条目(箇条書きの文書)・条約(箇条書き
の約束。国家間の合意)・箇条(いくつかに分けて並べたときの一つ一つの事
柄)の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は條に作り、攸と木とに従う。
攸は人の背後に水をかけて滌(あら)い、みそぎして身を清めること。
そのとき身を滌う木の枝や葉を條という。
これを束ねて滌うので條は滌(でき)の初文である。
[説文]六上 に「小枝なり」として攸声とするが、攸は修禊(しゅうけい)の
意。
わが国の湯立(ゆだて)・湯神楽(ゆかぐら)は、木の枝葉に熱湯を含ませて
人を修祓(しゅうふつ)するものであるが、條の字の示す修禊の方法の詳細は
知られない。
小枝であるから条長・条暢(じょうちょう)・條直の意となり、順次に列する
ので、条列の意となり、各条を条記する規定を条項・条文・条令といい、条
目・条件という。
また邑里(ゆうり)の細長く区分されたものを条里という。
[詩、周南、汝墳(じょふん)]「其の條枚(でうばい)を伐(き)る」、[唐風
(とうふう)、椒聊(しょうりょう)]「椒聊よ 遠き條(えだ)よ」と木の枝
の意に用いるが、その用義の以前に、この字は修禊のための字であったはずで
ある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「条」のもとの字は「條」と書いて、「みそぎ」を表す字だったようですね。
「木」はそのとき使用する「枝、長い枝」がもとの意味で、そこから「のびる」意味となり
「すじ」の意味となったのですね。
さて今日の一枚は・・・
本日も皇室と藤原氏にゆかりの深い勧修寺(かじゅうじ)です。
黒塗りand金色に施された御格子に格式の高さを感じます。
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