新*今日の漢字* 「常」
今朝はどうも暗いな~と思ったら、雨が降っていました。
主人が仕事なので・・・朝5時に起きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「常」 音読み ジョウ 訓読み つね とこ
画数 11画 部首 巾
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は尚(敞の攵無し(しょう))。
[説文(せつもん)]七下 に「下(か)くん(上下に君+巾)なり」とあって、
くん(上下に君+巾)は裙(くん)で、衣のすそをいう。
金文では「必ず常に厥(そ)の邑(いふ(村))に處(を)らしめよ」のよう
に、尚を常の意味に用いる。
尚は巾(きん(帯から垂らした衣))を加えて常となり、衣裳の裳(もすそ)の
意味となった。
もすその長さは一定であるから、「つね、さだめ、のり」の意味となり、時間の
上に移して「つねに、ひごろ」の意味となる。
嘗(しょう)と通用して「かつて」の意味にも用いる。
国語では「とこ」とよみ、常夏(とこなつ(いつでも夏のようであること))の
ようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は尚(敞の攵無し(しょう))。
尚に常の意がある。
[説文]七下 に「下(か)くん(上下に君+巾)なり」とし、重文として裳をあげ
るが、常と裳とは、いま別の字として用いる。
常は一定幅の巾(きれ)で、これで大常の旗を作る。
金文には尚を常の字に用い、[こつ(上下に爪+曰)鼎(てい)]「必ず尚(つ
ね)に厥(そ)の邑(いふ)に處(を)らしめよ」、[陳侯(ちんこう)因(い
ん)し(上下に次+月)敦(たい)]「永く典尚(てんしょう)と爲せ」とは、常
の意。
不変の倫理を五常という。
常時の意に用い、常談とは日常の茶話(さわ)をいう。
「常(かつ)て」は嘗の音の仮借である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「常」は古くは「尚」や「裳」と表されていたようですね。
「常」は「衣裳のもすそ」の意味で「一定幅の巾(きれ)」だったのですね。
「かつて」の意味は「嘗」の音の仮借なのですね。
日本では「とこ」と読んで「常夏(とこなつ)」などというのですね。
さて今日の一枚は・・・
長楽寺の平安の滝の石組には石仏も使われている滝でした。
「八功徳水」と呼ばれ、奥の院から流れて来るそうです。
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