新*今日の漢字* 「職」
今日も主人は仕事なので、朝5時起きでした。
ママさんと孫たちも出かけ、静かな午前中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「職」 音読み ショク 訓読み ---
画数 18画 部首 耳
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は戠(しょく)。
戠は戈(ほこ)に飾りをつけた形で、赤い織物などをつけてしるしとするという
意味があった。
金文の字形に首に戠を付けている形があるが、戠を耳に付ける形が職である。
戦場で討ちとった敵の左耳を切り取って戦功の証拠とするが、その左耳に帛(き
ぬ)の識(しるし)をつけることを示しているのが職である。
識(しるし)をつけて戦功を取り扱うことを職というので、「つかさどる(職
務としてたんとうする)」の意味となり、「つとめ、しごと」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は戠(しょく)。
戠は戈(ほこ)に呪飾(じゅしょく)を付けた形で、しるしとするものの意が
ある。
[説文]十二上 に「記微なり」とあるのは、「記識(きしき)なり」の誤りであろ
う。に
識字条三上に「常なり、一に曰く、知るなり」とあって、この字と通用する例が
ある。
[爾雅(じが)、釈詁(しゃくこ)]「職は主(つかさど)るなり」とみえ、[詩、
唐風(とうふう)、蟋蟀(しつしゅつ)]「職として其の居を思へ」、[左伝、襄
(じょう)十四年]「則ち職として女(なんぢ)に之(これ)由(よ)る」はその
義。
金文には[會姫無卹壺(そうきむじゅつこ)に「後嗣之(これ)を用ひ、職とし
て王室に在れ」の語があり、字は首(しゅ)に従う。
耳や首に戠(しるし)をつけている形で、もと戦獲に赤いしるしのきれをつけた
ものである。
字の元義は、かく(耳+或)・馘(かく)に戠をつけて、その戦功を記録する
ことであった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「職」はもと「戦場で討ちとった敵の左耳を切り取って戦功とするが、その左耳に帛のしる
しをつける」ことを示していたのですね。
しるしをつけて戦功を取り扱うことを「職」といったので、「つかさどる」意味となり、
「つとめ、しごと」の意味となったのですね。
さて今日の一枚は・・・
西院伽藍の左側、金堂(飛鳥時代・国宝)と五重塔(飛鳥時代・国宝)です。
回廊の入り口と反対方向から写しました。
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