新*今日の漢字* 「制」
今朝は6時半ごろに下の孫が遊びにきました。
ほどほどの時間に上の孫も遊びに来たので・・・
孫たちはシャボン玉で、私は自分の車を拭きました。
そして今しがた、ママに呼ばれて、2階へ上がっていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「制」 音読み セイ 訓読み ---
画数 8画 部首 リ(りっとう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 未(み)と刀(リ(りっとう))とを組み合わせた形。
未は枝が茂っている木の形。
その伸びている枝を刀(鋏(はさみ))で切り、製(た)ちそろえること、剪定
(せんてい)することを制という。
衣を裁(た)って衣服を作ることは製という。
制は枝を「きる」ことによって木の形を整えることから、規制(物事のきまり。
きまりに従って制限すること)・制定(法令やきまりを定めること)のように
「さだめ、きまり」の意味となる。
また制圧(強い力で相手を押さえつけること)・制裁(集団規律に背いた者に
加えられる圧力)のように、「おさえる、さばく」の意味となり、強制する(無
理に従わせる)の意味がある。
製と通じて「つくる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 未(み)と刀に従う。
未は枝葉の茂る木の形。
その枝葉を刀(リ(りっとう))で切りそろえるを制という。
制裁とは切り絶つ意。
[説文]四下 に「裁(た)つなり」とし、「未は物の成りて滋味有るもの、裁斷
すべきなり」というが、その枝葉を切りそろえる意。
裁八上に「衣を制(つく)るなり」とあって製衣のことであり、制は木を切って
木の形を整えることである。
[淮南子(えなんじ)、主術訓]に「猶(なほ)巧工の木を制するがごときなり」と
あり、「木を制する」ことが字の原義。
それよりして規制・制定・制圧・制裁の意となり、しべて製作のことをいう字と
なる。
天子の命を制といい、勅許を制可という。
もと木材にいう字であるが、製と声義通じ、[左伝]にみえる鄭(てい)の石制(せ
きけい)は字(あざな)は子服(しふく)、すなわち制は製にして服と対待の義
となる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「制」はもとは「茂る木を裁ちそろえる」ことだったのですね。
枝を切って整えることから「さだめ、きまり」の意味となり、「おさえる、
さばく」の意味ともなるのですね。
また、衣を裁ち作る意味の「製」と通じて「つくる」の意味にもなるのですね。
子どもたちが学生の頃トンネルに画いた絵は「制作」なのか?「製作」なのか?という話に
なったことがありまして、国語の先生が「制作は芸術的な創作に使われ、 製作は実用的な
ものを作るときに使われます」とおっしゃって、決着がついたことがありました。
さて今日の一枚は・・・
奈良法華寺近くの海龍王寺の表門の上に蓮の葉を伏せたような飾りがありました。
こちらの海龍王寺では重文の十一面観音さまのそばまで寄らせていただいて拝顔させていた
だきました。
また、国宝の五重小塔も小さいですが、天平時代の建築技法を伝えるという、見事な作り
でした。
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