新*今日の漢字* 「責」
今日は内孫たちの運動会です。
このところの暑さに心配もありますが、元気に出かけていきました。
私も、もう少ししたら、応援に出かけます。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「責」 音読み セキ 訓読み せ(める)
画数 11画 部首 貝
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は(上下に朿+貝)に作り、音符は朿(せき)。
朿は先の鋭くとがった木で、標木(目印(めじるし)の木)として立てることも
あり、また突き刺すのに使用する。
これを賦貢(ふこう(ぜい))としておさめる財物(貝)の上に付けて印(しる
し)とすることを せき(上下に朿+貝)といい、賦貢として納める財物を
いう。
その財物が農作物ならば積といい、織物ならば績という。
責は賦貢の意味から、「賦貢をもとめる、賦貢をとりたてる、せめとる」の意味
となり、さらに「せめる、とがめる」の意味となる。
また「責務(責任をもって果たさなければならない仕事。つとめ)」の意味にも
用いる。
賦貢の責務のあることを債という。
責任(責め負ってしなけらばならない任務)とはもと納税の義務をいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
ここで時間切れでした。
次に字統を調べてみました。
形声 正字は せき(上下に朿+貝)に作り、朿(せき)声。
[説文]六下 に「求むるなり」とし、朿声とする。
[繋伝(けいでん)]に「迫迮(はくさく)して之(これ)を取るなり」というが、
もと賦貢をいう語であった。
金文の[兮甲盤(けいこうばん)]に 「王、甲(兮甲)に命じて、成周四方の せき
(上下に朿+貝)を政(せい)し(亂の旁が司)せしめ、南淮夷に至らしむ。
淮夷は舊(もと)我が はく(上下に白+貝)ほ(田+每(布や農作物を貢を
する))の人なり。
敢(あへ)えて其の せき(上下に朿+貝)(織物)、其の せき(上下に朿+
貝)(農作物)、其の進人(奴隷)、其の貯を出さざること毋(なか)れ」と
あり、四方の せき(上下に朿+貝)とは四方の責で、積の初文。
農作物やその他の物産を賦貢として献ずることをいう。
その収蔵所を貯、[頌鼎(しょうてい)]「成周(せいしう)の貯」のようにいい、
収蔵の物を貯積という。
績は織物の賦貢をいい、その賦貢好都合に進行することを成績という。
その賦貢義務を持つ地域を せき(しんにょう+朿)といい、せき(上下に朿+
貝)・蹟(せき)の字を用いることがある。
その賦貢の責任を課することを債という。
責任とは賦貢の義務を負担することを意味した。
正字は せき(上下に朿+貝)で、漢碑(かんぴ)の類にもなおその字を用いて
いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「責」はもと「せき(上下に朿+貝)」と書かれていたのですね。
そして「賦貢(税)として納める財物」のことをいうのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日のかわいらしいピンクの花はすっかり緑色の実になりました。
これが赤くなって・・・・さらに黒くなったら・・・食べごろです。
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