新*今日の漢字* 「適」
今日は義姉の手術があったので、朝9時ごろから15時ごろまで病院に詰めていました。
無事手術も終わり、ほっと胸をなでおろしています。
では・・・
新*今日の漢字*
「適」 音読み テキ 訓読み ---
画数 14画 部首 しんにょう
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は啇(てき)。
啇は帝と口(さいで、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形)と
を組み合わせた形で、祝詞を唱えて上帝を祀(まつ)る条件をそなえた身分の者
をいい、嫡のもとの字である。
祭る条件にあてはまる、条件に「かなう、あたる」ことを適といい、適格(てき
かく(資格にあてはまること。てっかくともよむ))、適正(条件や基準に
かなっていること)という。
あたる、目的とするの意味から「ゆく」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は啇(てき)。
啇は帝を祀(まつ)ることのできる者をいい、嫡(ちゃく)の初文。
上帝の子孫として祀る条件に敵(あた)る、適(かな)うの意がある。
[詩、小雅、巷伯(こうはく)]「誰(たれ)をか適(あるじ)として與(とも)に
謀れる」は、嫡主(てきしゅ)の意。
[論語、里仁(りじん)]に「適(てき)無し」とは、自己の主観に固執することが
ない意である。
主とするところ、目的とする意より、適(ゆ)くの訓が生まれる。
[説文]二下 に「之(ゆ)くなり」とするのは引伸の義で、[方言、一]には「宋
(そう)・魯(ろ)の語なり」という。
[詩、鄭風(ていふう)、緇衣(しい)]「子の館(やかた)に適(ゆ)かん」、
[小雅、四月(しげつ)]「爰(いづ)くにか其れ適歸せん」など、みな行くの義。
それが適(まさ)にそのときであることもあり、適適(たまたま)偶然であるこ
ともあり、副詞としてはその両義に用いる。
[左伝、昭十七年]「我が高祖少皞摯(せうかうし)の立つや、鳳凰(ほうわう)
適適(たまたま)至る」という。
また「ただ、わずかに、もし」などに用いるのは啻(し)などの仮借義(かしゃ
ぎ)である。
字はもと啻に従う字であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「適」に含まれる「啇」は「祝詞を唱えて上帝を祀(まつ)る条件をそなえた身分の者」を
表していたようですね。
そして、祭る条件にあてはまる、条件に「かなう、あたる」ことを適というのですね。
また、あたる、目的とするの意味から「ゆく」の意味にも用いるのですね。
さて今日の一枚は・・・
虫嫌いの孫たちが「アゲハの幼虫を飼いたい!」というので・・・
先日観察ケースを購入し・・・
いざ!というときは、幼虫が見つからず・・・
今朝やっと1匹捕まえました。
早速、末っ子猫のいちごが反応した写真は明日。
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