新*今日の漢字* 「導」
今日は下の孫のプールがある日だそうですが・・・気温が微妙です。
そして、午後からは通級が始まるそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「導」 音読み ドウ 訓読み みちび(く)
画数 15画 部首 寸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は道(どう)。
金文では道を首と辵(ちゃく)と又(ゆう)とを組み合わせた形に作る字が
あり、その辞が導きのもとの字である。
辵(しんにょう)に行く意味があり、又は手の形、寸も手の意味である。
異族の地に行くとき、異族の人の首を手に持ち、その呪力(じゅりょく(呪いの
力))で邪霊を祓(はら)い清めてすすむことを導きといい、祓い清められたと
ころを道という。
導は「みちびく」、道はみちの意味に用いる。
[説文(せつもん)]三下 に「導引なり」という導引とは、道家の特別の呼吸法に
よる延命術である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は道(どう)。
金文には道を首と辵(ちゃく)と又(ゆう)とに従う字があり、その字が導の
初文であった。
首を手に携えて行く意である。
[説文]三下 に「導引なり」というも、導引は道家の養生法をいう語であるから、
[段注]はただ「引くなり」に改めている。
道・導はもと一字であったが、除道啓行意味する動詞に導を用い、すでに除道啓
行を終えた道路をいう名詞として道を用いる。
除道の儀礼には種々の方法があった。
遠く外地に赴くときには、金文には[中方鼎(ちゅうほうてい)]「王、中(人
名)に命じて先んぜしめ、南國を省(せい)す」、[中觶(ちゅうし)]「用て先ん
ぜよ」、[う(上部 宀 下部 禹+殳)鼎(てい)]「道を省して、ほ(害+夫)
に至る」など、先・者の方法がとられた。
先は先行してその地を歩することで践土(せんど)、省は目の呪力(じゅりょ
く)によるもの、導は強い呪力を持つ異族の首を携行するのである。
[う鼎]の道は、首を携える形に作る。
導引は吐納(とのう)とよばれる呼吸法を主とする健康術で、近年漢(かん)代
のその法をしるす帛書(はくしょ)多数が出土した。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「導」は「首+辵+寸(手)」の組み合わせで「首を手に携えて行く」意味になるのです
ね。
なぜ「首を携えて行く」のかというと、「異族の地に行くとき、異族の人の首を手に持ち、
その呪力で邪霊を祓い清めてすすむ」からなのですね。
そして、祓い清めた道路を道というようですね。
さて今日の一枚は・・・
紫陽花の葉の上に小さなカマキリをみつけました。
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