新*今日の漢字* 「徳」
今日は朝から良い天気です。
下の孫の昨日のプールはなんと入れたそうですが・・・
子どもたちも先生たちも唇が蒼くなっていたそうです。
下の孫に「プールに入れてよかった?」と聞くと・・・
満面の笑みで「うん!」と返事が返ってきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「徳」 音読み トク 訓読み ---
画数 14画 部首 彳
では常用字解で調べてみましょう。
会意 彳(てき)と省と心とを組み合わせた形。
甲骨文字・金文1(ここでは文字はありません)は彳と省とを組み合わせた形。
彳は行(十字路の形)の左半分で、行く、歩くの意味。
省は目の呪力(じゅりょく(まじないの力))を強めるために眉(まゆ)に飾りを
つけ、その強い呪力のある目で巡察すること、見まわることをいう。
その目には邪悪なものを祓(はら)い清める呪力があると考えられていた。
省に彳を、のちさらに心を加えて、目の呪力・威力を他の地に及ぼすことを徳と
いう。
徳はもと目の強い呪力をいう字であったが、その呪力がその人がもともと持ってい
る内面的な、人間的な力に発するものであることが自覚されて、徳の概念が生まれ
た。
徳は、道徳(人の守るべき道、行為の基準)・徳性(生まれつき持っている道徳
心)のように、「ただしい、よい、めぐみ、、めぐむ」などの意味に用いられる
ようになった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 彳(てき)と省と心とに従う。
篆文(てんぶん)の字形は悳(とく)に従い、悳声。
[説文]二下 に「升(のぼ)るなり」とあり、[易(えき)、剝卦(はくか)]
[釈文(しゃくもん)、董遇本(とうぐうぼん)]に「君子、車に德(のぼ)る」、
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]「車に德(のぼ)り、旌(はた)を結
ぶ」などその例もあるが、字の本義ではない。
[広雅、釈詁(しゃくこ)]に「得なり」と同音をもって訓し、心に得るものを徳と
する意と解する。
徳の初形は省と極めて近く、省から展開している字とみられる。
近出の金文[徳方鼎(とくほうてい)]の徳は心に従わず、彳と省の初形とに従う。
省は目の上に呪飾をつけて、省道(せいどう)すなわち除道を行うことを意味
する字で、徳とはその省道によってしめされた呪的な威力をいう。
目は呪力のあるものとされ、それに呪飾を加えて慧 厭勝(ようしょう(まじな
い))とすることが古くから行われており、わが国でも[古事記、神武]に久米の命
(みこと)が「黥(さ)ける利目(とめ)」をしていたことをしるしている。
省・徳の字が目の上に加えているものは、呪飾である。
そのような威力が呪飾に因る一時的なものでなく、その人に固有の内在的なもの
であることが自覚されるに及んで、それは徳となる。
金文に敬徳・正徳・元徳・秉徳(へいとく)・明徳・懿徳(いとく)・首徳・
徳経(とくけい)・政徳・経徳など、その語彙は甚だ多く、徳の観念の発展が
著しい。
その字形はもと彳と省に従うもので、[大盂鼎(だいうてい)]に及んではじめて
心を加えた字形があらわれる。
もと省道の呪力を意味するものが、次第に人の内面的な徳として自覚されてくる
過程が字形の展開の上にもあらわれているものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「徳」はもと「彳と省」との組み合わせた形で「眉に呪飾をつけ、呪力のある目で巡察す
る(省道)」ことを表していたようですね。
その後、「省道の呪力を意味していたものが次第に人の内面的な徳として自覚されてくる過
程において心が加えられて」きたのですね。
さて今日の一枚は・・・
大粒系のブルーベリーが色づいてきました。
「ダロウ」と「チャンドラー」という品種を1本ずつ植えたのですが・・・
どっちがどっちだったか・・・
今調べたら、どちらも大粒ですが、酸味が強いらしいです。
0コメント