新*今日の漢字* 「比」
主人は約1か月ぶりに嬉々として卓球をしに出掛けました。
明日雨が降らなければ、釣りに行くそうです。
さて、お天気はどうでしょう?
では・・・
新*今日の漢字*
「比」 音読み ヒ 訓読み くら(べる)
画数 4画 部首 比(くらべる、ならびひ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 右向きの人と右向きの人を組み合わせた形。
[説文(せつもん)]八上 に「密(した)しむなり」とあり、「したしむ」の意味
とする。
[論語、為政(いせい)]に「君子は周して(だれとでも誠実に付き合って)比せ
ず」とあり、一部の人とだけ親しむの親しむの意味とする。
二人並ぶ形であるから「ならぶ、ならべる、したがう」の意味となり、また比較
(くらべること)のように「くらべる」の意味に用いる。
左向きの人が前後に並ぶ形は从(じゅう)で、従(したがう)のもとの字であ
る。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 ヒとヒとに従う。
右向きの人が二人相並ぶ形。
左向きの人が前後にならる形は从(じゅう)にして、從(従)の初文。
右向きは比で比親・比較の字となる。
[説文]八上 に「密(した)しむなり」とし、二人相親しむ形とする。
[論語、為政(いせい)]に「君子は周して比せず、小人は比して周せず」とあり、
一部の者だけに私(ひそ)かに親しむのを比という。
金文には[班はん)き(皀+殳)]に「毛父(もうほ)(人名)を左比(さひ)せ
よ」「毛父を右比せよ」とあって、比輔(ひほ)の意に用いており、それが字の
初義であろう。
その相比輔する意より、比親・私比のような意味に転じたものと思われる。
ならべ比べるときには比肩・比較、なかまを比類・比倫、どれもこれものときに
は比比という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「比」は「右向きの人が並んでいる形」だったのですね。
[説文]では「(ひそかに)したしむ」としているのですね。
金文で「左比・右比」という表現があり、比輔の意に使われているのが、この字の初義と
白川先生は考えているのですね。
さて今日の一枚は・・・
ムラサキシキブの花が咲きました。
小さい花で少しピンボケになってしまいました。
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