新*今日の漢字* 「非」
今日も雨模様です。
朝から朝食を挟んで上の孫と下の孫が遊びに来ていましたが、
これから出かけるようです。
では・・・
新*今日の漢字*
「非」 音読み ヒ 訓読み ---
画数 8画 部首 非
では常用字解で調べてみましょう。
象形 すき櫛(ぐし)の形。
左右に細かい歯が並んだ形の「くし」で、古くは非余(ひよ)といった。
「あらず」という否定の意味に用いるのはその音を借りる仮借(かしゃ)の用法
である。
否定する意味から、非道(道理にそむくこと。人情にはずれること)・非法(法
にそむくこと)・非礼(礼儀にはずれること)のように、「そむく、はずれる」
の意味に用いる。
匪(ひ)は非と通じて「あらず」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 すき櫛(ぐし)の形。
左右に細かい歯の並ぶ形のくしで、古くは非余(ひよ)といった。
[説文]十一下 に「違(たが)ふなり。飛下する翅(はね)に從ふ。其の相背く
を取るなり」とし、鳥の飛翔する姿と解するが、そこから違背の意を導くことは
無理である。
金文の賜与の品名のうちに、非余というものがあり、[友鼎(ゆうてい)]「小臣
伝 ゆう」にみえる。
郭沫若(かくまつじゃく)はこれを[毛公鼎(もうこうてい)]などにみえる玉
(ぎょく)と(王+余)(玉飾)と解したが、非余は「史記、匈奴(きょうど)
伝」に、文(ぶん)帝が匈奴に与えたとされる「比余」のことであろう。
比余はまた疏比(そひ)といい、細かい歯の櫛。
[蒼頡篇(そうけつへん)]に「靡(こま)かきものを比と爲し、麤(あら)きもの
を梳(そ)と爲す」という。
[匈奴伝]の「比余」は、金文の非余であり、非がその本字で、非は櫛比(しっぴ)
の象である。
・・・中略(文献例)・・・
字はまた否定の意に用い、金文に[班(はん)き(皀+殳)]「班、敢(あへ)て
わす(上下に爪+見)れず」、[卯(ぼう)き(皀+殳)]「今余(われ)敢て先
公の進退すること有りたまひし夢(たが)ふ非ず」のようにいうのは仮借(か
しゃ)の用法。
のちその義に用いられることがおおく、否定よりして非違・非礼・非命のように
正常ならざるものの意となる。
[左伝、定四年]「非德を謀ること無(なか)れ」は鄭(てい)の子大叔の善言中の
句で、不徳・不義をなさぬ意である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「非」はなんと「左右に細かい歯の並んだ櫛」の形だったのですね、びっくりです。
否定の意味に使われるのは仮借の用法のようですね。
のちに否定的な意味に使われることが多くなったのですね。
さて今日の一枚は・・・
ママさんが学校から拾ってきた枯れそうだった朝顔が咲きました。
下の孫は大喜びでした。
右隣に写る葉っぱは大きくなったホウセンカの葉です。
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