新*今日の漢字* 「婦」
三連休の初日です。
朝4時半起きして釣りに行く主人にお茶を飲ませてあげようと頑張りましたが・・・
お茶を入れたら・・・
「いらない。」と断られました。
まあ、そんなものです。
では・・・
新*今日の漢字*
「婦」 音読み フ 訓読み ---
画数 11画 部首 女
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は ふ(女+帚)に作り、音符は帚(ふ)。
甲骨文では帚好(ふこう)のように、帚(そう)を婦の意味に使用しているの
で、帚(ふ)の音でよまれていたとみてよい。
帚(そう)は木の先端を細かく裂いた箒(ほうき)の形をしたもので、これに
香りをつけた酒をふりかけ、祖先の霊を祭る廟(みたまや)の中を清めるために
使用した。
帚はのちの箒(そう(ほうき))にあたる。
帚を手に持って廟の中を祓い清めることを掃といい、其の事にあたる女を婦とい
い、「よめ、つま、おんな」の意味に用いる。
嫁(よめ)は他家から嫁(とつ)いできてその家の人となったので、その家の
祖先の霊に仕え、その霊に同化する必要があるので、主婦(一家の主人の妻)と
して廟に仕える義務があった。
婦は廟の中を祓い清め、祖先に仕えるという、家にあっては重要な職分を担当
したのである。
[説文(せつもん)]十二下 に「服なり。女の箒(はうき)を持つに從ふ灑掃(さ
いさう)するなり」とあり、服従する者であり、掃除をする(ごみやほこりを取
り除いてきれいにする)者であるとするが、婦のもとの意味とははなはだ異なっ
た解釈である。
甲骨文には婦好や婦けい(女+井)が軍をひきいて出陣する例があり、殷(い
ん)代には婦は公的に重要な役割を果たしていたようである。
周代になって、婦人(成人した女。女)の地位は公的な性格を次第に弱めてきて
いるが、それでも金文には夫と妻の名前を並べいる銘文が数例ある。
婦姑(ふこ(よめと、しゅうとめ))の間の問題は、古くからむずかしい問題と
されているが、甲骨文には婦人の安否について占うとき、姑(しゅうとめ)の霊
が災いをもたらすかどうかを問う例が多い。
嫁に災いをもたらすのはだいた姑の霊であると考えられていたようである。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は(女+帚)に作り、帚(ふ)声。
帚は古く婦の字に用いられ、卜辞には帚好(ふこう)・帚けい(女+井)のよう
にいう。
帚は婦の初文で、その音でよまれたみてよい。
周(しゅう)初の金文[令き(皀+殳)]に「婦子後人」の語がある。
[爾雅(じが)、釈親]に「子の妻を婦と爲す」とあり、もと子の婦、よめをいう。
殷(いん)の武丁(ぶてい)期に挿す禹の帚(ふ)某・子(し)某の名がみえ、
これを武丁一人の婦であり子とする解釈もあったが、それは類別呼称とみるべき
ものである。
近年婦好墓が発掘されて、壮大な遺構と豊富精巧な遺品が出土した。
婦好はおそらく王妃の地位にあったものと推測される。
[説文]十二下 に「婦は服なり。女の帚(はうき)を持つに從ふ。灑掃(さいさ
う)するなり」とする。
しかし帚は灑掃の具ではなく、帚に鬯酒(ちょうしゅ(香り酒))をそそいて
宗廟の内を清めるための「玉ははき」である。
一家の主婦としてそのことを行うのが婦の任務であり、婦人は宗廟に奉仕すべき
ものであった。
しかし婦好や婦けい(女+井)には、ときに外征のことを卜するものがあり、
一万をこえる軍を動員していることがある。
それはおそらく、婦人がその出自の氏族を代表して、その名において氏族の行動
が記録されたことによるものであろう。
・・・以下略(文献例およびよめ姑の話)・・・
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「婦」のもとの字は「帚」だったようですね。
[説文]では「服従する者であり、掃除をする者」という解釈だったようですが、「一家の主婦
として「玉ははき」宗廟の内を清める」ことを表していたようですね。
余談ですが、古い時代から嫁姑問題はあったのか、と苦笑いしてしまいました。
同居して嫁歴30余年、姑歴10年余りの私には複雑な心境です。
ちなみに嫁姑両方の時代も3~4年ありました。
さて今日の一枚は・・・
下の孫の朝顔が今日初めて2個咲きました。
下側の1個はうまく咲けなかったようですが、まずまず順調に成長しています。
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