新*今日の漢字* 「武」
今日も雨です。
主人はお寺さんの夏の大掃除に行きました。
私は昼近くに実家のお墓参りに行きます。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「武」 音読み ブ ム 訓読み ---
画数 8画 部首 止
では常用字解で調べてみましょう。
会意 戈(か)と止とを組み合わせた形。
止は趾(あしあと)の形で、甲骨文字の字形は之(し(ゆく))と同じで、行
く、進むの意味がある。
戈(ほこ)をもって進む形が武で、それは戈を執(と)って戦うときの歩き方で
あるから、「いさましい、たけし、つよい」の意味となる。
また戈をもって進む「もののふ、武士」の意味に用いる。
武は文と並ぶ徳の名とされ、文徳に対して勇を重んじる武徳をいい、文武と対称
される。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 戈(か)と止(し)とに従う。
止は趾(あし)あとの形で、歩(步)の上部の形。
戈(ほこ)を執(と)って前進することを武という。
[説文]十二下 に「楚の壯(さう)王曰く、夫れ武は功を定め、兵を戢(をさ)
む。故に戈を止むるを武と爲す」と、[左伝、宣十二年]の文を引いて戈(ほこ)を
止むる意とする。
止の卜文の字形は之(し(ゆく))と同じで、前進する意。
金文に文武・元武・聖武(せいぶ)・桓武(かんぶ)など、武徳をいう語が多く
みえる。
[詩、大雅、生民(せいみん)]「帝の武(あしあと)の敏(おやゆび)を履(ふ)
みて戠(う)く」の[毛伝]に「武は迹(せき)なり」とあり、・・・
・・・中略(文献例)・・・
など、みなその歩きかたをいう。
舞(ぶ)と同声であるため、武舞を原義とする説もあるが、もと武徳をいう。
ふるくから文武と対称し、殷(いん)に文武丁(ぶんぶてい)があり、周では
文・武相嗣き、その文王・武王の専字として玟(ぶん)・珷(ぶ)の字がある。
周の武王が殷を伐ったことをしるす金文の[利き(皀+殳)]の銘の冒頭に、「珷、
商(しやう(殷の正式の国号))を征す」とみえる。
文は文身の美をいう字で、聖化の儀礼を意味するものであり、これに対して武は
武徳をいう。
・・・後略(文献例)・・・
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「武」は「戈を止める」という説もありますが、甲骨文字まで遡ると「戈をもって進む」
ことを表していたのがわかるのですね。
「戈をもって進む歩き方」なので「いさましい、たけし、つよい」また、進む人なので
「もののふ、武士」の意味にも用いるのですね。
また、武徳、文徳と並び称されるように徳でもあったのですね。
さて今日の一枚は・・・
2匹目のアゲハの幼虫がさなぎの準備を始めました。
1匹目の幼虫は小さいまま、さなぎになり残念ながら、羽化はできなかったようです。
今回の幼虫はなんとか、アゲハ蝶になってくれるとよいのですが・・・
見守っていきたいと思います。
ちなみに、下の孫はえさの葉を入れ替えたあとに、そっと幼虫をなでることができるように
なりました。
虫嫌いの孫ですから、大きな一歩となりました。
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