新*今日の漢字* 「復」
今日も雨です。
三連休も終わり、みんな出払いました。
大好きな静かな午前中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「復」 音読み フク 訓読み ---
画数 12画 部首 彳
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は ふく(复の一番上が亠)。
ふく(复の一番上が亠)は容量をはかる量器を逆(さか)さまにした形。
道路の意味の彳(てき(十字路の形である行の左半分))を加えて、道路を歩い
て「かえる、もとへかえる」の意味となる。
復讐(ふくしゅう)・復讎(ふくしゅう)・報復(仕返しをすること)・反復
(くりかえすこと)のように、「むくいる、くりかえす」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は ふく(复の一番上が亠)。
ふく(复の一番上が亠)は量器を反覆する(うちかえす)形。
道路の意の彳(てき)を加えて、かえる、くりかえすの意に用いたものが復であ
る。
[説文]二下 に「往來するなり」と訓し、復帰の意。
[こつ(爪+曰)鼎(てい)]に「厥(そ)の絲束を復(あた)へしめん」「則ち
復命せしむ」のように、返付・返報の意に用いる。
すべてもとの状態に回復することをいう。
死者の霊をよび返すことをも復といい、[楚辞(そじ)]の[招魂(しょうこん)]
[大招(たいしょう)]は、楚の王室が用いた招魂儀礼の歌である。
復の儀礼は、[儀礼(ぎらい)、士喪礼(しそうれい)]にしるされており、復する
者一人、死者の衣冠をもち、屋上に升(のぼ)り、北面して衣を以て招き、
「皋(ああ)、某復(かへ)れ」と三たびよぶのである。
礼書にしるすところはその復礼のみであるが、古代文字の死葬関係の諸字には、
復活を求めるために行われる、さらに豊富に儀礼の資料とすべきものがある。
また[招魂][大招]の歌うところによって、当時の貴族の間に行われた儀礼の実際を
みることができる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「復」は「量をはかる器を逆さまにしたものと道路を表す彳」で、「かえる、もとへかえ
る」を表していたのですね。
そして、復讐や報復のように「むくいる、くりかえす」の意味にも用いるのですね。
また楚の時代には「死者の霊をよび返す」ことも「復」といわれていたのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日さなぎになる準備を始めていたアゲハ蝶の幼虫ですが・・・
今日はすでに「さなぎ」になっていました。
孫たちにはポケモンの名前の「トランセル」の方が心に響くようですが・・・
今回は何とか無事にアゲハ蝶になってくれますように!
日々祈っています。
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