新*今日の漢字* 「保」
今日は参議院選挙の投票日ですね。
私は昨日、期日前投票へ行ってきました。
参議院選挙というと、ちょっと遠い気がしますが・・・
はてさてどうなりますでしょうか。
まあ、それとは関係なく、ガス台の掃除をしました。
すでに一汗・・・いや・・・二汗ぐらいかきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「保」 音読み ホ 訓読み たも(つ)
画数 9画 部首 イ(にんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 人と子と褓(ほう)とを組み合わせた形。
褓(むつき)は生まれた子どもに着せる産着(うぶぎ)で、この字では祖先の霊
を憑(よ)りつかせる(乗り移らせる)ための衣であり、また霊を守るための衣
でもあった。
甲骨1の字形は生まれたばかりの子に褓(むつき)をそえて抱く形で、新生児に
祖先の霊を授け、その霊を守る儀礼を示す。
金文1の字形の子どもの右下にそえている曲線が褓であり、金文2の字形は霊の
力のある玉(ぎょく)を加えた ほ(イ+上下に王+呆) に作る。
新生児に霊を授け、その霊を守る儀礼を保といい、「たもつ、霊をまもる、まも
る、たすける、やすんずる」などの意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 卜文の字形は人と子と褓(むつき)をかけた形に従う。
金文にはときに ほ(イ+上下に王+呆)に作り、子の頭上に玉を加える。
玉は生子の魂振(たまふ)りとして加えたもの。
また褓(むつき)として裾(すそ)に加えられているものは、生子に対する霊衣
(たまぎぬ)の意味をもつもので、字形の全体は、新しい生命に対する魂振りの
儀礼を示す字。
古くはすべて、霊の授受に関する儀礼に関与する聖職者の称号であったらしく、
その最高官を大保(たいほ)という。
周(しゅう)初の器に「大保」を図象的にしるしているものがあり、周初の元勲
である召公奭(しょうこうせき)は、金文では「皇天尹大保(くわうてんゐん
たいほ)」とよばれている。
周公の家が明公(めいこう)・明保(めいほ)とよばれるのに対して、召公の家
は大保の称号を保ち、いずれも聖職者として最高の地位を占めた。
・・・中略(保に関する召公等の文献例など)・・・
褓はまた保衣・保呂(ほろ)ともいわれ、わが国の真床襲衾(まとこおふふす
ま)にあたる。
この儀礼によって生子の霊が保護されるので、保に保護・保持・保有の意が
ある。
[詩、小雅、天保(てんぽう)]「天、爾(なんぢ)を保定す 亦(また)孔(はな
は)だ之れ固し」とあり、保定は天意によるものとされている。
保はもと神事的な受霊の儀礼をいみするが、のち保護・保障のいより防衛的な意
となり、保塞(ほさい)・保甲など、軍事に関する語にも用いる。
金文では宝と通用することがあり、古く同音であったことが知られる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「保」はもと「子どもが生まれたときの魂振りの儀礼」を表していたようですね。
また古くは「霊の授受に関する儀礼に関与する聖職者の称号」であったらしく、「大保」と
いう称号もあったのですね。
のちこの儀礼によって生子の霊が保護されることから、「保護・保持・保有」の意味となる
のですね。
また防衛的な意味となって「保塞(ほさい)・保甲」などの軍事に関する語にも用いられる
のですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日、期日前投票からの帰り道に見つけました。
下り坂と川沿いの細い道が交差する場所で、確かに事故が多い所ですが・・・
公の道路の表示にこういうのがあるのですね、驚きで・・・
こちらも「あっ!」でした。
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