新*今日の漢字* 「豊」
今朝は朝からお日様が出ました。
午後4時から1週間ぐらい前から入院している、義兄の病状の説明があるそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「豊」 音読み ホウ 訓読み ゆた(か)
画数 13画 部首 豆
では常用字解で調べてみましょう。
象形 もとの字は豐に作り、織機である豆の中に黍稷(しょしょく(きび))の類を
盛って入れた形。
黍稷は祭りのときの供え物とされるもので、脚の高い食器の豆の中に多くの黍稷
の類を盛って供える形が豐で、「おおい、ゆたか」の意味となる。
多いことから、「おおきい、さかん」の意味にも用いる。
豐の常用漢字の豊と同じ形の豊(れい)は醴(れい(あまざけ))のもとの字で
ある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 旧字は豐に作り、食器である豆(とう)の中に黍稷(しょしょく(きび))の類
を盛って入れた形。
[説文]五上 に「豆の豐滿なる者なり」という。
豆は黍稷の類を盛るもの。上部を声符とする説は[儀礼(ぎらい)、大射儀、鄭玄
(じょうげん)注]など古くからあり、[唐本説文(とうほんせつもん)]にも形声の
字としているが、全体を象形とみてよい字である。
また「一に曰く、郷飲酒に豐(ほう)侯なる者有り」という一説をあげる。
これは[儀礼、燕礼(えんれい)]や[儀礼、聘礼(へいれい)]にみえる豊のこと
で、酒杯をおく台、いわゆる反坫(はんてん)である。
豊侯は酒に淫(いん)して国を滅ぼした人と伝えられ、それで酒戒のために豊侯
の像を台基とし、その器を豊というとされているが、そのような形の遺器は
ない。
字は豊満盛大の意をもち、豊穣・豊年・のほか、他に及ぼして豊屋・豊巧・豊祚
(ほうそ)・豊碑・豊容のように用いる。
豐の常用漢字の豊(ほう)と同じ意系の豊(れい)は醴(れい(あまざけ))の
初文である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「豊」はもと「豐」と書いていたのですね。
「豆((とう)という脚の高い食器)」に黍(きび)などを盛って供える形で、「おおい、
ゆたか」の意味となり、多いことから、「おおきい、さかん」の意味にも使われるのです
ね。
また「豊」と同じ字形に「豊(れい)」という字があるのですね。
こちらの「豊(れい)」は「醴(れい(あまざけ))」の最初の字の形なのですね。
さて今日の一枚は・・・
小鳥さんの落とし物から芽が出た万両の花が咲きました。
赤い実がついているのは見たことがありますが、花は初めてだと思います。
うつむき加減のひかえめな花ですね。
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