新*今日の漢字* 「余」
今日も暑いですね。
主人は自治会の盆踊りの準備に出かけていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「余」 音読み ヨ 訓読み あま(る す)
画数 7画 部首 人
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は餘に作り、音符は余(よ)。
[説文(せつもん)]五下 に「饒(おほ)きなり」とあり、食物の多いことを
いい、のちすべて多くて「あまる」こと、「あまり」の意味に用いる。
餘(余)とは別に余の字がある。
余は把手のついた長い針の形。
この長い針を手術刀として使い、患部の膿血(のうけつ(うみしると血))を
刺して盤中に移し取ることを愈(ゆ(なおる、いえる))といい、病気や傷が
治って心安らぐことを愉・愈(ゆ)という。
余を一人称の「われ」の意味に用いるのは、その音を借りる仮借(かしゃ)の
用法である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は餘に作り、余(よ)声。
[説文]五下 に「饒(おほ)きなり」とあり、前条の饒(じょう)字下に「飽く
なり」とみえ、食余をいう。
のちつべて残余のものをいい、またことが終わってのちも、その趣が存すること
を余意・余光・余韻・余波のようにいう。
字はいま餘の常用漢字として余を用いるが、余は把手のある手術刀の形で、もと
別の字である。
用法も異なり、餘を「われ」の意に用いることはない。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まず「余」の字を見た途端、昨日出てきましたね、と思いましたが・・・
同じ形の字ですが、本当は違う漢字だったようですね。
こちらに出てきた「余」はもと「餘」と書き、「食物の多い」ことを表していたのですね。
昨日出てきた「余」は「把手のある手術刀」でしたね。
時代が流れて、意味の違う字が、同じ形になってしまった漢字はほかにもありますね。
さて今日の一枚は・・・
昨年上の孫がもらってきたホウセンカから採れた5粒の種から、4本が育ちました。
そしてアゲハ蝶の羽化で浮かれていた頃に花を咲かせていました。
あの小さな種からよくぞ育ちました。
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