新*今日の漢字* 「略」
今日は明け方外の気温が低くなったらしく・・・
網戸にして横になって、ふと気が付くと・・・
6時40分でした、心地よい寝坊でした。
暑いですが、頑張ります。
では・・・
新*今日の漢字*
「略」 音読み リャク 訓読み ---
画数 11画 部首 田
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は各(かく)。
各に洛(らく(川の名))・絡(らく(からむ))の音がある。
[説文(せつもん)]十三下 に「土地を經略(けいりゃく)するなり」とあり、
土地の境界を定めて「治める、いとなむ」の意味とする。
治めるための「はかりごと」の意味に用い、掠(りゃく(かすめる))と通じて
「とる、うばう」の意味にも用いる。
また略解(りゃっかい(おおまかに解釈すること))・略知(ほぼ知ること)・
省略(はぶいて簡単にすること)のように、「あらまし、ほぼ、はぶく」の意味
に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は各(かく)。
各に洛(らく)・絡(らく)の声がある。
[説文]十三下 に「土地を經略するなり」とあり、[書、禹貢(うこう)]「嵎夷
(ぐうい)(皀+旡)に略す」とは、その地を服して境界を定め、経営に入る
意である。
略に進行・収取・略治などの意があり、またその計謀を策略・方略という。
[左伝、隠五年]「將(まさ)に地を略せんとす」の[杜預(どよ)注]に「略とは
摠攝(そうせつ)巡行するの名なり」とあって、土地を按行(あんこう)し、
境界を定めるのが本義である。
詳・略と相対象する語で、ほぼその大綱を定める意がある。
略は土地経済の発展に伴って用いられ、[左伝、荘二十一年]「武(ぶ)公の略」
とは、その版図をいう。
金文ならば、[宜侯(ぎこう)夨(そく)き(皀+殳)]「武(ぶ)王・成王の伐
(う)ちたる商圖(しゃうと)を省(せい)し。出でて東國の圖と省す」のよう
に、図というところである。
農地の境界を画定することが必要となって略の字が生まれたのであろう。
略が計略の字となるのは、図が図略の字となるのと同じである。
それより転じて、治略・智略・法略・略奪などの意となる。
[詩、周頌(しゅうしょう)、載芟(さいさん)]「略(かく)たる其の耜(す
き)有り」は耜の刃先でさくさくときれこむ音をいい、りゃく(上に丯+刀、
下に各)・りゃく(上に丯+刀、下に石)の仮借(かしゃ)である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「略」は金文の時代は「図(圖)」が用いられていたようですね。
農地の境界を画定する必要ができて生まれたようですね。
そして本義としては「境界を定める」ことのようですが、治めるための「はかりごと」の意
味にも使い、掠(りゃく(かすめる))と通じて「とる、うばう」の意味にも用いられるの
ですね。
また省略のように「あらまし、ほぼ、はぶく」の意味にも使われるのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の植木鉢をクルリと回して撮りました。
この美しい姿を誰にも見せずに背を向けて立っているのです。
以前はこちら側に向けたりしたのですが、時間とともに反対側へ向いて行くので・・・
植物も疲れてるだろうと背を向けたまま飾ってあります。
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