新*今日の漢字* 「領」
今朝も4時ごろに網戸にしましたが・・・
風がなかったのか、扇風機も回しました。
そして、今日の漢字は5年生最後の漢字です。
では・・・
新*今日の漢字*
「領」 音読み リョウ 訓読み ---
画数 14画 部首 頁
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は令(れい)。
[説文(せつもん)]九上 に「項(うなじ)なり」とし、[段注]に「頸(くび)
なり」の誤りとするが、要するにえりくびをいう字であり、「くび、うなじ、
えり、えりもと」の意味に用いる。
[詩経(しきょう)、衛風、硯人(せきじん)]は斉(せい)の姫君が衛侯にとつぐ
ことを祝う歌であるが、「領(えりもと)は蝤蠐(しうせい(すくも虫))の
如し」と首すじの白くうつくしいことを歌っている。
腰(要(こし))と領(くび)は人体の最も大切な部分であるから、要領(物事
の最も大切な点)といい、また領は「すべる、おさめる、かしら」の意味に用い
る。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は令(れい)。
[説文]九下 に「項(うなじ)なり」とするが、[段注]に「頸(くび)なり」、
[広雅、釈親]に「項なり」とあって両訓があり、要するにえりくびをいう。
[詩、衛風(えいふう)、硯人(せきじん)]は君婦人を迎える祝頌(しゅくしょ
う)の詩であるが、「領(えりもと)は蝤蠐(しうせい(すくもむし))の如
し」と首すじの美しさを形容する。
要領は腰と頸で、人体の最も重要なところ。
それで統領の意となり、領地・領事のように支配する意となり、心に領して
領悟・領略の意となり、その独自に領悟するところを本領という。
衣服に置いて、領(えり)と袖(そで)とがめだつところであるから、人の
義表たる指導者を領袖(りょうしゅう)という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「領」は今、領地や領収書などのイメージが多いですが、もともとは「えりやくび」を表し
ていたのですね。
文中の「蝤蠐(すくも虫)」が気になりまして・・・調べました。
「地中にいる昆虫。コガネムシ類の幼虫を主にいう。」(小学館 デジタル大辞泉より)
あの白くぷくぷくとした幼虫が・・・美しい例えに使われるのですね。
ところ変われば・・・ですね。
さあ、明日からは6年生の漢字です、まだまだ道半ばですね。
さて今日の一枚は・・・
6月の初めころに植えた、玄関の反対側の植物たちは・・・好き勝手に伸び放題ですが・・・
花は咲かせてくれています。
生長する具合を考えずに植えた私の責任ですね。
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