新*今日の漢字* 「異」
今日は地域の墓地のお掃除でしたが、主人が行ってくれたので助かりました。
今日から6年生の漢字に入ります。
では・・・
新*今日の漢字*
「異」 音読み イ 訓読み こと
画数 11画 部首 田
では常用字解で調べてみましょう。
象形 鬼の形をしたものが、両手をあげておそろしい姿をしている形。
田の部分は畏(い)の字と同じく鬼の頭部。
畏(おそれる)は鬼の形をしたものが杖(つえ)を以て威霊を示している姿を
横から見た形であり、異は正面から見た形である。
神秘的な神異のものが、両手をあげて畏(おそ)ろしい姿をしているので、異は
大きく異様な姿の物をいい、「ことなる、すぐれる」の意味となり、またそれを
「あやしむ」の意味にも使う。
異に角形(つのがた)の頭飾りのあるものを冀(き(ねがう))という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 鬼頭のものが、その両手を揚げている形。
その形は、ものを翼戴(よくたい)する形に似ている。
周(しゅう)初の金文[大盂鼎(だいうてい)]に「天、異臨(よくりん)して子
(いつく)しむ」、また後期の[虢叔旅鐘(かくしゅくりょしょう)]に祖霊の来臨
するをこと述べて、「嚴(げん)として上(かみ)に在り、異(よく)として
下に在り」というのは、いずれも翼(よく)の音でよみ、厳翼の意である。
[説文]三上 に「分つなり」と訓し、「畀(ひ)は予(あた)ふるなり」の畀と、
廾(きょう)との会意とするが、異は分与を原義とするものではなく、霊鬼の象
形である。
卜辞に「王に異(い)あるか」と卜するのは、災異の有無を問うものである。
畏は異の側身形、ともに鬼頭の畏懼(いく)すべき神状を示したもので、それよ
り異常・異変・奇異の義を生ずる。
鬼頭の形は、あるいは仮面であったかと思われ、蒙倛(もうき)・方相(ほうそ
う)などの異相は、その面貌(めんぼう)を伝えるものであろう。
殷(いん)代の白色土器に斜格雷文をもって構成する異相のものがあり、また
卜文に方相に類する形がある。
山東益都(さんとういきと)出土の鉞(まさかり)にも、ふしぎな面貌が刻され
ている…
古くは異族もまた異神の姿と考えられていたのである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「異」は「田」が付いているので、また農耕に関係しているのかな?と思いきや、この
「田」は「鬼の頭の形」だったのですね。
その「鬼の形をしたものが両手をあげている形」を表していたのですね。
その姿を横から見ると「畏」の字となるのですね。
さて今日の一枚は・・・
冬の間玄関で花を咲かせていたガーデンシクラメン。
夏の花と入れ替えて庭の日影に置いてありました。
先日までの長雨のせいかキノコが生えて来て葉も少なくなって心配していましたが・・・
今朝、お水をあげていたら・・・
あら?つぼみが!
右後ろの説明書には「開花期10月~」が見えていますが、もうすぐ咲きそうですね。
命の危機を感じて花咲くのでしょうか?
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