新*今日の漢字* 「遺」
毎日暑いですね。
今日と来週の木曜日は珍しく娘の仕事がないので・・・
外孫の子守りはお休みです。
代わりに?明日は娘がお友達とランチをする間預かります。
では・・・
新*今日の漢字*
「遺」 音読み イ ユイ 訓読み ---
画数 15画 部首 しんにょう
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は貴(き)。
古くは貴の音であったと思われる。
貴は両手で貝(子安貝で、古くは宝であった)を捧(ささ)げ持つ形。
辵(ちゃく(しんにょう))は彳(てき(こみち))と止(足あとの形)との
会意の字で、歩いて行く行為を示す。
貴重な宝である貝を捧げもって、他の人に「おくる」ことを遺という。
遺るほうからいえば遺り与えることによって失われるので、「うしなう」の意味
ともなる。
また遺留(死後に残すこと)のように、「のこす」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は貴(き)。
貴は貝貨(ばいか)を両手でもち、人に遺贈する形の字である。
金文は彳(てき)に従う。
[説文]二下 に「亡(うしな)ふなり」と亡失の義に解するが、遺贈が字の本義で
ある。
蜀をおくるときには鞼(き)という。
西周(せいしゅう)中期の金文[こつ(上下に爪+日)鼎(てい)]に「十秭
(し)を遺(くは)ふ」とあり、十秭の量の農作物を、賠償として遺贈すること
をいう。
[書、大誥(たいこう)]「寧(文)王、我に大寶龜を遺(おく)れり」とは、
文王のときより伝えた遺宝の卜亀の意である。
字は遺贈・遺留を本義とし、遺失・遺棄・遺脱などは、その引伸義である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「遺」に含まれる「貴」は「両手で貴重な貝を捧げ持つ形」で、それに「あるく」を表す
「しんにょう」を加えることで、「他の人におくる」という意味になるのですね。
これを贈る側から考えると「うしなう」の意味となるのですね。
遺留(死後に残す)のように「のこす」の意味にも用いるのですね。
この「おくる」「のこす」を本義として、遺失・遺棄・遺脱などはその引伸義なのですね。
さて今日の一枚は・・・
細すぎて上手に写りませんが、「ミズヒキ」という植物です。
タデ科の植物で林や林の縁(ふち)に咲く植物だそうです。
これは赤色の花が咲きますが、白い花が咲くものもあり「ギンミズヒキ」といいます。
以前は近くに生えていましたが、無くなってしまったようです。
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