新*今日の漢字* 「巻」
今日は外孫を預かっていますが・・・
今までとは違い娘の家に車があるので、少し離れた駐車場に止めて・・・
娘の家へ行き・・・
支度が整ったら・・・車を駐車場から乗って来て、出発。
というような変則的な形になりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「巻」 音読み カン 訓読み ま(く) まき
画数 9画 部首 卩(わりふ・ふしづくり)己(おのれ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は卷に作り、釆(べん)と廾(きょう)と はん(氾のシ無し)とを組み
合わせた形。
釆(爪を含む獣の掌(てのひら)の皮)を両手(廾)で はん(氾のシ無し))の
形(人がうつぶせに付している形)に捲(ま)き込むの意味で、「まく、まが
る」の意味となる。
その捲きこむ動作を捲(げん(まく))といい、まきこむように後ろをかえりみ
ることを眷(けん(かえりみる))という。
ものに倦(あ)いて姿勢を崩すことは惓(けん(ねんごろ))・倦(けん(つか
れる))という。
古くは文書を皮や帛(きぬ)に書いて巻いて一編としたので、文書・書物を書巻
(しょかん)という。
文書を紙などに書くようになっても、書物の冊数や一冊の中の区分を巻をつけて
いう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は卷に作り、釆(べん)と廾(きょう)と はん(氾のシ無し)とに従う。
釆は獣掌、また獣皮の形。
廾は両手。
獣皮を両手で はん(氾のシ無し)の形に捲(ま)きこむ意。
[説文]三上 に けん(上下に釆+廾)の字を録し、「飯を摶(まろ)むるなり」
と握り飯を作る意とし、書巻(しょかん)の巻の音で読むとしているが」、皮を
捲きこむことが巻の初義である。
その下にそえている はん(氾のシ無し)は、人の跪坐(きざ)する形で、[説文]
九下 に「ひざ(膝の月無し+卩)曲るなり」とするものであるが、ここでは
その獣皮を捲きこんだ形とみてよい。
けん(上下に釆+廾)の下に手を加えるものは拳で、握り拳(こぶし)をいう。
皮革や紙などを捲くことを巻としい、古くは書冊は巻いて一編としたので書巻と
いう。
それよりして、すべて巻いて収めるものをいい、眷(けん)・惓(けん)などの
字もその意に従う。
久しく坐して倦(う)むことを倦といい、手でものを巻く動作を捲(けん)とい
う。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「巻」のもとの字は「釆(べん)と廾(きょう)と はん(氾のシ無し)」を組み合わせた形
だったのですね。
「釆(爪を含む獣の掌の皮)を両手(廾)で はん(氾のシ無し(人がうつぶせに伏している
形))に捲(ま)き込む」を表し、「まく、まがる」の意味になるのですね。
古い時代、書物は皮や帛(きぬ)に書いて巻いて一編としたので、書巻というのですね。
そうでした、部首の件ですが・・・
古い字体が卷、新しい字体が巻なので、辞書の中には「卩(わりふ・ふしづくり)」と
「己(おのれ)」という様に2種類あるそうです。
ちなみに漢検は「卩(わりふ・ふしづくり)」だそうです。
さて今日の一枚は・・・
玄関で咲く、変わり咲きの日日草です。
明日は色違いの日日草をアップします。
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