新*今日の漢字* 「郷」
朝から良い天気で、孫たちも学校へ出かけたので・・・
思う存分掃除をしました。
汗だくになることはわかっていたので・・・
昔着ていた卓球のユニフォームを引っ張り出しました。
案の定、汗びっしょりになったので、ただいま洗濯中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「郷」 音読み キョウ ゴウ 訓読み ---
画数 11画 部首 おおざと(郷の右側)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 皀(きゅう)と卯(ぼう)とを組み合わせた形。
卯は人が向かい合って坐(すわ)っている形。
皀は き(皀+殳)で、先祖の祭りなどの時に食事を盛って供える器。
祭りの後の饗宴(きょうえん(宴会))のときに き(皀+殳)をはさんで二人
が坐っている形が郷で、郷(むか)うの意味となる。
またそのように饗宴に招かれる身分の者を卿(けい(大臣など))という。
卿の所有する領地を郷といい、のちその領地である意味を含めて皀の左右にそれ
ぞれ邑(ゆう(さと、むら))を加えた郷の字が作られた。
郷の偏と旁(つくり)はもとは邑の字であり、郷と卿とは古くは同じ形の字で
あった。
郷は「さと、むら、いなか、ふるさと」の意味に使われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は(薌の草かんむり無し)に作り、皀(きゅう)と卯(ぼう)とに従う。
卯は人の対坐(たいざ)する形。
饗宴(きょうえん)の際の盛食の器である き(皀+殳)(皀))を中にして、
左右に人が相向かって坐する形。
その相向かう意より嚮(きょう)となり、饗食する意より饗となり、またその
饗宴に与(あずか)る人をの地位を示して卿(けい)となる。
その饗飲酒礼は村落の重要儀礼であるから、郷村の意となる。
[説文]六下 に「國(くに)離邑(りいふ)、民の封ぜらるる所の郷なり。嗇夫
(しょくふ)の別治なり。封圻(ほうき)の内の六郷(りくきゃう)は、六卿
(りくけい)之(これ)を治む」とあり、これは漢(かん)制によって説くもので
あろう。
[漢書(かんじょ)、百官公卿表]に、夫・游徼(ゆうきょう)の諸職があり、嗇夫
は聴訟・賦税を職とする。
郷は卜辞に「王は祖(示+且)辛に郷(きゃう)せんか」「隹(こ)れ王は郷す
るに、又(いう(祐))を受(さづ)けられんか」のように饗の意に用い、祖霊
に饗ずることを卜するが、その祭事後の共餐(きょうさん)をも郷といった。
・・・中略(金文文献例)・・・
すなわち金文では郷を饗・嚮・卿・曏(きょう(さきに))の意に用い、それぞ
れの字はのちその字形に分化する。
・・・後略・・・
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「郷」は「皀と卯」とを組み合わせた形で、祭事のあとに食事を盛った祭事用の器をは
さんで二人が坐っている形だったようですね。
金文の時代には郷の字は「饗・嚮・卿・曏」の意味に用いられていましたが、のちそれぞれ
の字形に分化していったのですね。
緑色で目立ちませんが、ミカンも少し大きくなりました。
昨年の台風で揺さぶられ一本立ちできなくなったため、太い枝を数本切り詰めたので、
毎年のような豊作は期待できませんが、がんばって実っています。
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