新*今日の漢字* 「筋」
今日は涼しい1日になるそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「筋」 音読み キン 訓読み すじ
画数 12画 部首 竹かんむり
では常用字解で調べてみましょう。
象形 筋肉が骨に連なるところの腱(けん)の部分の形。
竹のように見える上部が腱、月は肉の形、力は力こぶの形である。
[説文(せつもん)]四下 では、力と肉と竹とを組み合わせた会意の字としている
が、全体を象形とみるべき字である。
腱と肉と力こぶはその全体の関係をあらわしているのである。
国語では筋を「すじ筋肉のすじ」の意味に使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 筋肉が骨に連なる腱(けん)の部分の象形。
竹が腱、月が腱下の肉の形、力はその力こぶの形である。
耒(すき)の形である力とは異なるが、楷書体では銅系となる。
[説文]四下 に「肉の力なり」とし、力・肉・竹の会意字で、「竹は物の筋多き
者なり」とするが、字は竹に従うものではない。
散は、筋肉のかたいところを撃って柔らかくほぐすことをいう字であり、その肉
の上部はやはり腱の部分である。
[説文]の次条に腱を録するが、その正字は筋の肉の部分の一画を省いた形に作る。
[左伝、哀二年]「筋を絶つこと無く、骨を折ること無し」とは強腱の意。
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]「老者は筋力を以て禮と爲さず」と
は、筋力の衰えることをいう。
筋斗(きんと)はとんぼがえり。
漢(かん)の武(ぶ)帝のとき、教坊の一小児は筋斗絶倫であったという。
孫悟空(そんごくう)の乗った雲は筋斗雲であった。
斉(せい)・梁(りょう)以来、散楽として行われた擲倒杖(てきとうじょ
う)・翻金斗(ほんきんと)といわれるとんぼがえりの技は、中国の戯劇にいま
もその伝統を存している。
わが国では筋を筋道(すじみち)のように用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「筋」はなんと象形の字で「筋肉が骨に連なるところの腱(けん)の部分の形」だったので
すね。
そして、私たち?(私だけ?)が「きんとんうん」と称していた孫悟空の乗る空飛ぶ雲は
「きんとうん」で別の字もありますが「筋斗雲」と書くのですね。
さて今日の一枚も・・・
秋の兆しシリーズです。
金柑もちょっと大きくなりました。
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