新*今日の漢字* 「系」
今日は外孫を預かっていましたが、娘が帰宅してお昼寝タイムです。
では・・・
新*今日の漢字*
「系」 音読み ケイ 音読み ---
画数 7画 部首 糸
では常用字解で調べてみましょう。
象形 飾り糸を連ねて垂れている形。
古い字形には上に手(爪(そう))を加えて飾り糸を持っている字があるが、
葬儀などのときに喪章(もしょう)として組繋(そけい(垂らして飾った組み
紐))を著(つ)けた。
變(変)・䜌(らん(みだれる))・顯(顕)などは糸飾りを著けている形であ
る。
垂れている糸飾りであるから、繋(かける)と通用することが多い。
「いとすじ、糸」の意味から、のち血すじ、家すじなどすべて連なるものをい
う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 飾り糸を垂れている形。
[説文]十二下 に「繋(か)くるなり」とあり、重文二を録する。
そのうち籀文(ちゅうぶん)の字形は けい(上下に爪+絲)の形に作るもので
あるが、その形は卜文・っ金文にもみえ、呪飾(じゅしょく)として組紐(くみ
ひも)を垂れている形とみられる。
[儀礼(ぎらい)、士喪礼(しそうれい)]に組繋(そけい)を著(つ)けることが
しるされており、それは祓除(ふつじょ)のための呪飾として佩(お)びるもの
であった。
顯(顕)の字形は、玉(日の形の部分)にこの呪飾を繋け、これを拝する形に頁
(けつ)を加えているもので、この玉と呪飾とによって祖霊が顕(た)ち顕(あ
らわ)れるのである。
また䜌(らん)は神に祝禱する言の両旁(りょうぼう)に呪飾をつけ、これによ
って神を たの(上下に䜌+女)しませ、また禍殃(かおう)を變(変)更させ
ることができた。
また繇(よう)は祭肉に呪飾を加えて祈り、神意を求めるもので、その占断の語
を占繇という。
孫もおそらく祖祭のときの尸(かたしろ)として、この呪飾をつけている形で
あろう。
のちすべて系連するものをいい、繋と通用する字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「系」は「飾り糸を連ねて垂れている形」だったのですね。
呪飾として使われていたようですね。
「いとすじ、糸」の意味から、「血すじ、家すじ」など連なるものというようになったよう
ですね。
さて今日の一枚は・・・
今日も秋の兆しシリーズです。
ムラサキシキブが少しだけ色づき始めました。
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