新*今日の漢字* 「敬」
今日は義兄がリハビリのために転院します。
転院先の選定でごたごたがありましたが、家族が気に入ったちょっと遠くの病院です。
長女である義姉は今まで夕方4時半ごろから夜の8時頃までほぼ毎日病院へ通っていました。
「私だって疲れちゃうので、日に1回は行く」というので・・・
これから先も主人と二人で都合の合う方が義姉を送って行くことになります。
では・・・
新*今日の漢字*
「敬」 音読み ケイ 訓読み うやま(う)
画数 12画 部首 攵
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は(敬の左側の草かんむりの中央の横画が無い)に作り、けい(敬の
左側の草かんむりの中央の横画が無い)と攴(ぼく(攵))とを組み合わせた
形。
けい(敬の左側の草かんむりの中央の横画が無い)の甲骨文字の形は羊の頭を
した人が跪(ひざまず)いている形。
それは牧畜をするチベット系の羌人(きょうじん)で、犠牲(いけにえ)に使う
ために捕獲されていた。
攴は小枝を持って打つ意味。
敬は犠牲とした羌人のまえに祈りの文である祝詞を入れる器の口(さい)を置
き、羌人を後ろから殴(う)って神意を責め儆(いまし)めるの意味となる。
敬は何かを神に祈る呪儀(じゅぎ)であるから、そのときの神にうやうやしく
仕える心を「うやまう」という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 けい(敬の左側の草かんむりの中央の横画が無い)と攴(ぼく)とに従う。
けい(敬の左側の草かんむりの中央の横画が無い)は羊頭の人が跪坐(きざ)す
る形で、その目に祝禱(しゅくとう)を収める器の口(さい)をおく。
おそらく古く羌人(きょうじん)を犠牲として用いたのであろう。
その後ろから攴をもってこれを撃(う)つのは、その祝禱の成就(じょうじゅ)
することを責めて警(いまし)めている形であるから、敬は儆(けい)・警の
初文。
[詩、大雅、常武(じょうぶ)]「(皀+旡)に敬(つつし)み、(皀+旡)に
戒む」のように用いるが、古い用義法である。
それよりして、すべてものを敬重にする意となる。
[説文]九上 に「肅(つつし)むなり」とし、肅(粛)字条三下 に「事を持す
ること振敬なるなり」はほとんど互訓の義である。
金文には敬の字を西周初期に(敬の左側の草かんむりの中央の横画が無い)・
(敬の左側の草かんむりの中央の横画が無しで口無し)、ついで中期に「夙夜
(しゅくや)を敬(つつし)む」のように敬、春秋期に至って儆・憼(けい)を
用いるが、みな敬慎の意である。
[詩、大雅、雲漢(うんかん)]「明神を敬恭す」、[大雅、板(はん)]「天の怒
りを敬(つつし)み 敢(あへ)て 戲豫(ぎよ)すること無(なか)れ」も
なおその意。
敬愛・尊敬・敬服などは後起の義。
もと神事に敬慎することを意味する字であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「敬」は「犠牲にした羌人の前に祈りの文である祝詞を入れる器の口(さい)を置き、羌人
を後ろから殴って神意を責めいましめる」・「神事に敬慎することを意味する字」だった
ようですね。
今のような、敬愛・尊敬・敬服などの使われ方はのちの時代に使われるようになったのです
ね。
さて今日の一枚は・・・
昨日スーパーへ歩いて買い物へ行くと・・・
スーパーの敷地内に植えられているドングリの木に若くて緑色のドングリを発見しました。
通りすがりの人は不思議そうに私を見ていましたが・・・
背伸びをしながらズームして写真を撮りました。
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