新*今日の漢字* 「厳」
今日はお祭りなので、朝からお赤飯を炊き親戚や子ども家族へ配りました。
主人は子ども会のお手伝いで、朝からお神輿について回ります。
私は午後から実家の姉のお供をして、上野の韻松亭で遅めの昼食後・・・
国立博物館の夜間貸し切りの見学や声明を楽しんだりしに行きます。
では・・・
新*今日の漢字*
「厳」 音読み ゲン ゴン 訓読み おごそ(か) きび(しい)
画数 17画 部首 ツ(つかんむり)攵(ぼくつくり)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は げん(厂+敢)。
げん(厂+敢)が厳のもとの字。
厂(かん)は崖の形。
敢は杓(しゃく(ひしゃく))で鬯酒(ちょうしゅ(祭りに使う香りのついた
酒))を汲(く)みとり、祭祀(さいし(祭り))の場所を清める儀式を示す。
神の住むと考えられた岩場で、口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる
器の形))を二つ並べ、神を招く儀礼を、慎んで厳かに行うことを厳といい、
「つつしむ、おごそか、いかめしい、きびしい」の意味となる。
このような儀礼をする岩場を巌(がん(岩))という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は げん(厂+敢)。
げん(厂+敢)は嚴の初文。
嚴は げん(厂+敢)の上に祝禱を収める器である口(さい)を二つ並べた形。
その祝禱の厳重であることをいう字である。
[説文]九下 に厂(かん)部に げん(厂+敢)の字があり、巉巌(ざんがん)の
義であるとするが、げん(厂+敢)は山に関係のある字ではなく、聖所にあっ
て、鬯酌(ちょうしゃく(におい酒をかける))し、清める儀礼をいう。
厂(かん)は山すそなどの、その聖所のあるところ。
もともと敢が鬯酌の形であるので、敢が厳の初文であり、金文の[叔夷鎛(しゅく
いはく)]に「くわく(左側上から小+日+小・右側虎)々たる成唐(せいたう
(湯(とう))、敢(げん(厳))として帝所に在る又(あ)り」、[宗周鐘(そ
うしゅうしょう)]に「先王其れ嚴として上に在り」など、上帝のところにある儀
容の巌恭なる意である。
それで神霊につかえる心意を厳といい、[秦公(しんこう)き(皀+殳)]「嚴とし
て天命を きょう(龏+兄(恭))夤(いん)す」「其れ嚴として歸各(きかく
(格))す」のようにもいう。
また[書、無逸(むいつ)]「嚴恭寅畏(いんゐ)」も、これと近い語である。
金文の嚴の字は、ときに上部に祝禱を収める器の口(さい)を三つ列している
ことがある。
霝(れい)が祝禱を収める器の口(さい)を列しているのと同じ。
敢に厳恭の意があり、謹んでそのことを行うことを「敢(あえ)て」という。
[令彝(れいい)]「敢て明公の賞を父丁に追(およ)ぼす」は、「厳(つつし)
みて」というのと同じ。
敢・げん(厂+敢)・厳はもと一字、慣用によってそれぞれの用義に区分を生じ
たものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「厳」の旧字体は「嚴」なのですね。
「げん(厂+敢)」がもとの字なのですね。
「嚴」は「げん(厂+敢)の上に口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形))
を二つ並べて、神を招く儀礼を、慎んで厳かに行う」ことを表しているのですね。
そして「つつしむ、おごそか、いかめしい、きびしい」の意味となるのですね。
また、 敢・げん(厂+敢)・厳はもとは一つの字であり、慣用によって分かれていったの
ですね。
さて今日の一枚は・・・
下の孫が持ち込んだプラレールでコースを作るのが、男の子の孫たちの楽しみです。
外孫はまだ上手にできないので、私が代わりに作ります。
外孫と一緒に写してみました、コースのサイズ感が伝わりますか?
ちなみに、毎日違う形ができあがります。
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