新*今日の漢字* 「己」
昨日は。実姉のお供で貴重な有意義なひと時を過ごしました。
展示物の関係で奈良の長谷寺さんの系列のお声明でした。
ありがたいことに「大般若経」をご本尊の掛け軸にお唱えするお声明でした。
そのご本尊の掛け軸は私たちのすぐ後ろに掲げてあり、私たちの方へ向かって「大般若経」
を唱えていただく姿を正面から見せていただくことができました。
以前、たまたま知恩院さんへ夜、伺ったときにたまたま法要があり、そのとき拝見させてい
ただいたお声明とは少し違いましたが、ありがたいお経がふりそそぐ中に身を置くことがで
きて本当に幸せでした。
今日は午後、娘からの誕生日のお祝いにいただいたマッサージへ出かけます。
では・・・
新*今日の漢字*
「己」 音読み コ キ 訓読み おのれ
画数 3画 部首 己
では常用字解で調べてみましょう。
象形 直角に曲がった定規に似た器の形。
定規や糸巻きに用いるのであろう。
糸巻きに糸を捲きとることを紀といい、おさめる、のりの意味となる。
「おのれ」という意味に用いるのは、その音だけ借りて用いる仮借(かしゃ)の
用法である。
十干の一、「つちのと」の意味に用いるのも仮借の用法である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 己形の矩(く(定規))に似た器の形。
角度などを定める工作の器や糸を捲取(まきと)りに用いるものであろう。
[詩、小雅、節南山(せつなんざん)]に「式(ここ)に夷(たひ)らぎ、式に
已(や)む」とあり、[鄭玄(じょうげん)戔(せん)]に已の音を紀(き)の音を
以てよみ、すなわち「紀(をさ)む」とする。
卜辞に十干の名に用いるが、それは仮借(かしゃ)。
一人称代名詞にもちいるのもまた仮借。
十干は二字を一組とする五組の編成とみられ、戌巳(ぼき)はともに工作の器
で、曲と方と相対するものとみられる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「己」は「直角に曲がった定規に似た器の形」で、「定規や糸巻き」に用いていたらしいの
ですね。
また、馴染み深い、「己」を「おのれ」や「巳年(みどし)」と読むのは音だけ借りた仮借
での使い方なのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の遅めの昼食です。
このほかに茶わん蒸し、お豆のごはん、赤だし、デザート(ヨモギの麩まんじゅう)があり
ました。
自家製のお麩やとうふ、ゆば、なんとお茶もおからを炒ったお茶だそうで、ヘルシーで美味
しいお食事になりました。
風情のある建物の上野の韻松亭さんでの食事です。
実姉に感謝ですね。
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