新*今日の漢字* 「孝」
昨日は急きょ義兄の病院へ義姉を連れて行くことになりました。
行きは迷子になるといけないので、前回通った道を進み、
帰りは兄嫁さんから教えてもらった道を使って帰ってきました。
今日は実家のお墓参りへ行きます。
実家のお墓と言っても、実は私が一番近い場所にありますが・・・
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「孝」 音読み コウ 訓読み ---
画数 7画 部首 子・耂
では常用字解で調べてみましょう。
会意 耂 (老を省略した形)と子とを組み合わせた形。
耂は長髪に老人を横から見た形である。
これに子をそえて、子どもが老人によく仕えるの意味となり、「親おもい、
孝行(親によく仕えること)」をいう。
孔子以前の周王朝時代の青銅器の銘文(金文)では、孝はよく祖先に仕え、祖先
をまつるという意味に使われることが多かった。
孔子に始まる儒家は孝をその礼教(儀礼と教化)の基本の徳目として最も重ん
じ、のち「孝経(こうきょう)」(孔子と弟子の曾子(そうし)との問答形式
で、孝について説いた書物)が編纂(へんさん)された。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 老の省文と、子とに従う。
[礼記(らいき)、祭統]に「孝なる者は畜(きく)なり。道に順(したが)ひて
倫に逆らわず。是(これ)を之(これ)畜(やしな)ふと謂いふ」とその声義を
説き、畜養(きくよう)があるとする。
[説文]八上 に「善(よ)く父母に事(つか)ふる者なり。老の省に從ひ、子
に從ふ。子、老を承(う)くるなり」と老者に承順する意とする。
金文に祖考を祭ることを追孝といい、「用(もつ)て享(きゃう)し用て孝
す」のように享孝・孝享という。
自ら称して孝孫といい、また廟号(びょうごう)に冠して、[陳侯(ちんこう)因
(いん)し(上下に次+月)敦(たい)]「皇考孝武なる くわん(趣の取→
亘)公」のようにいう。
孝を徳目の名とすることは、[左伝、文二年]「孝は禮の始めなり」、[国語、周語]
「孝は文の本なり」、[礼記(らいき)、祭義]「衆の本教を孝と曰ふ」など、
儒家によって倫理説として組織され[孝経]に至って大成する。
[詩、小雅、六月(りくげつ)]「張仲(ちやうちゅう(人名))の孝友なるあ
り」の孝は、猶そのような徳目以前の用法である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「孝」は「子と耂(老の省略形)を組み合わせた形 」だったのですね。
「子どもが老人によく仕える」ことを表している字なのですね。
そして、孔子に始まる儒家はこの「孝」を教えの基本として考えたのですね。
また、部首に関しては「子」と「耂 (おいがしら)」の二種類がありました。
さて今日の一枚は・・・
買い物帰りに公園の境に虎杖(いたどり)の花を見つけました。
確認しようと画像を検索したら・・・食べる方の画像が多かったのにびっくりです。
0コメント