新*今日の漢字* 「皇」
今日は雨が心配だったので、9時ごろからお墓参りへ行ってきました。
昨日、上の孫が熱を出したので、うつるといけないので外孫は来ないように連絡しましたが・・
今朝には元気になったらしく、当初の予定通り・・・
ママさんやお友達とどこかへ遊びにに行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「皇」 音読み コウ オウ 訓読み ---
画数 9画 部首 白
では常用字解で調べてみましょう。
象形 王の上部に玉(ぎょく)の飾りを加えている形。
王は王の象徴として用いる大きな鉞(まさかり)の頭部の形で、その刃を下にし
て玉座(王の座る席)の前に置いた。
柄を装着する部分に玉を飾る。
その玉の光が上に放射している形をそえると皇となるから、皇は「かがやく」の
意味となる。
また輝く鉞の頭部は王位の象徴であるから、皇は「王・君主・天子」の意味に
用いる。
およそ二千二百年前、中国本土を初めて統一した秦(しん)王(名は政)は、王
に代えて皇帝の称号を使い、自ら始皇帝と称した。
以後二千年余りの間、中国では皇帝の称号が使用された。
皇帝とは、もと天の神、天帝の意味であった。
わが国では天皇(てんのう)の称号を使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 王の上部に玉の飾りを加えている形。
王は鉞頭(えつとう)の形で、王位を示す玉座の前に置く儀器。
鉞は刃を下部にしておき、柄を装着する銎首(きょうしゅ)のところに、玉を
象嵌(ぞうがん)したものが多い。
その玉光の放射する形を加えたものが皇。
皇とはその光の皇耀(こうよう)たるをいう。
[説文]一上 に「大なり」と訓し、字形を自・王に従うて、自に始めの意があると
する。
すなわちはじめて王たるもので、それは三皇をいうと解するのであるが、字は自
に従うものでなく、その部分は玉とその光の形である。
その意味では、[風俗通、皇覇(こうは)]に「皇は~光なり」とするのが、字義に
合う。
もと新星を示す儀器であるから、神霊をよぶ語に冠して用い、金文の[宗周鐘(そ
うしゅうしょう)]「皇上帝百神、余(われ)小子を保つ」「我隹(こ)れ皇天
王に嗣配す」・・・中略(文献例)・・・みな上帝をいう。
また[望(ぼう)き(皀+殳)]「朕(わ)が皇祖」・・・中略(文献例)・・・な
ど、祖考母妣(ひ)の上に冠して用いる。
聖職者には「皇天(こわうてん)尹大保(ゐんたいほ)」のように皇天尹を冠し
ている例があり、皇天尹大保とは、文献に君奭(くんせき)とよばれている召公
奭(しょうこうせき)のことである。
また現王に冠していうこともあり、・・・中略(文献例)・・・など、その例が
多い。
これを動詞に用いては、[競卣(きょうゆう)]に「伯辟父(はくせきほ(人
名))、競(きゃう(人名))を皇(かがや)かさんとして、官に各(いた)
る」とあり、このとき競は、軍門でその軍功を賞する旌表を受けている。
[楚辞(そじ)、離騒(りそう)]に「皇(神霊)、剡剡(えんえん)として其れ
靈を揚ぐ」とみえ、楚巫(そふ)は神霊のことを皇とよんだ。
また「皇(ちち)、覧(み)て余(われ)を初めの度(とき)を揆(はか)る」
のように、亡父を皇とよぶのは、金文の皇考の意である。
[詩、小雅、楚茨(そじ)]に「先祖是れ皇(すす)む」とは祖霊の現れることを
いう。
金文では鐘声を形容する語に「元鳴孔(はなは)だ皇(おほ)いなり」とか
・・・中略(文献例)・・・
[説文]に「大なり」と訓するのは、そのような形容的な語義であるが、字はもと
玉鉞(ぎょくえつ)の光耀によって神霊を示すものであった。
皇皇とは花の光華あるさま、皇張とはことを盛んにすることをいう。
のちに多く天子のことに関していい、民間には用いない語となった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「皇」は「王位を示す玉座の前に置く儀器の鉞に施された玉の光が上に放射している形」
だったのですね。
古い時代には形容詞的(おおい)な使われ方もあったようですね。
そしてのち「王・君主・天子」の意味に用いられるようになり、民間には用いない語となっ
たのですね。
さて今日の一枚は・・・
お嫁さんが実家のお父様から託された角の飾り物です。
角には龍と虎の彫り物が施されています。
明日アップする予定ですが、龍のうろこが一枚一枚浮き上がるように彫られています。
なんの角なのでしょう・・・
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