新*今日の漢字* 「座」
昨日の学校帰りから下の孫が遊びに来ないな~・・と思っていたら・・・
38度の熱が出ていたそうで、先ほど病院へ送って行きました。
終わったら、メールが来て、迎えに行きます。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「座」 音読み ザ 訓読み すわ(る)
画数 10画 部首 广(まだれ)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は坐(ざ)。
坐は土主(土地の神)の左右に人が坐る形。
土主の前に二人が坐(すわ)るのは裁判を受けるためで、当事者として裁判の席
に連なることを坐という。
それで他人の罪に連座して処罰されることを連坐・連座という。
裁判を受けるために土主のまえに坐ることから、坐は「すわる」の意味となる。
裁判は神社で行われたが、祖先の霊を祭る廟(みたまや)で行われることもあっ
たので、广(廟の屋根の形)を加えて座となった。
座は土地の神の前で裁判が行われることをいうことから、もと神の座の意味であ
り、わが国では神や仏像などの数を数えるのに一座、二座のようにいう。
わが国の中世では寺院や神社などの保護を受けて活動した同業者の組合を座と
いい、油座(あぶらざ)などがあった。
いま坐は「すわる」の意味に、座は「座席(座る場所)、ざしき」の意味に用い
る。
国語では坐に代用して座を「すわる」とよむ。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は坐(ざ)。
坐は獄訟にかかわること。
重要な獄訟事件は宗廟(そうびょう)など神霊の前で行われるので、その行なわ
れるところを座という。
もと神の座を意味した。
いま神社や寺観・山林を座をもって数えるのは、神霊の在るところの意味で
ある。
わが国では神位を座(くら)という。
のち銀座・枡座(ますざ)のようにギルド的な同業組合をいうのも、朝廷や寺社
への奉仕関係に起原している。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「座」の音符「坐」は土主(神様)の前に二人の人が坐る形だったのですね。
そこに行われる場所である、先祖を祭る廟屋の屋根の形の「广」を加えたものが「座」なの
ですね。
「座」はもと「神の座」の意味であり、神や仏像を一座、二座と数えるのですね。
なお、山なども神霊のいるところの意味で、一座、二座と数えられるのですね。
また、日本の中世の同業者の組合も油座のように「座」を使用したのですね。
もともとは「坐」は「すわる」、「座」は「座席など座る場所」の意味で使われていたよう
ですが、今の国語では「座」を「すわる」と読むようになったようですね。
さて今日の一枚は・・・
下の孫の朝顔が10月になっても咲きました。
花のサイズは小さくなっていますが、頑張り屋さんの下の孫同様がんばっているようです。
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