新*今日の漢字* 「尺」
涼しいというより肌寒く感じる今日この頃です。
では・・・
新*今日の漢字*
「尺」 音読み シャク 訓読み ---
画数 4画 部首 尸(しかばね、かばね)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 手の指の、拇指(おやゆび)と中指とをいっぱいに広げて、下向けにした形。
上部は手首の部分、下部の八の部分が両指を広げた形。
一本の指の幅(はば)が寸で、寸の十倍の長さが尺である。
それで「しゃく、十寸の長さ、ものさし、しゃくの長さのもの、小さい、わず
か」の意味となる。
わが国の古語では「あた」といい、八咫(やた)の鏡(大きな鏡。三種の神器
(じんぎ)の一つ)のようにいうが、寸にあたる語はなく、四本の指の幅を「つ
か」という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 手の指の、拇指(おやゆび)と中指とを展(ひろ)げて下向けにした形。
上は手首の部分、下は両指を展(ひら)いた形である。
わが国の「あた(咫)」にあたる尺度で、寸の十倍の長さ。
寸は一本の指の幅。
わが国でいう「つか(握、指四本の幅)」の四文の一にあたる。
基本の尺度はおおむね人体を基本とするものであった。
[説文]八下 に「十寸なり。人の手、十分を卻(しりぞ)きたる動脈を寸口と爲
す。十寸を尺と爲す。尺は規榘(きく(ものさし))の事を指尺(しせき
(斥))する所以(ゆゑん)なり。尸(し)に從ひ、乙に從ふ。乙は識(し
る)す所なり。周(しう)の制、寸・尺・咫(し)・尋・仞(じん)の諸度量は
皆人の體を以て法と爲す」と異例の長文をもって解している。
「人の體を以て法と爲す」というのは正しいが、尺と寸ともに人体の取るところ
を誤っており、また尺の字形は尸と乙に従うものではない。
句・局と形は似ているが、字は手首と指を又(ゆう)に開いた形の象形である。
尺寸(せきすん)は僅少(きんしょう)、尺璧(せきへき)は直径一尺の璧玉、
尺牘(せきとく)・尺素(せきそ)は手紙。
尺蠖(せきかく)は尺とり虫で、尺はこの虫の進みかたと形が似ているので
ある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「尺」は「親指とと中指とをいっぱいに広げて、下向けにした形」だったのですね。
私たちが子ども頃は着物を作る母は「cm」よりも「尺や寸」の方が使い勝手が良いらし
く、物差しも「鯨尺(くじらじゃく)」というものを使っていました。
さて今日の一枚は・・・
新聞を取りに玄関に出て思わず「寒い!」とつぶやいた今朝も2個朝顔が咲いていました。
新聞とともに証拠写真を撮りました。
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