新*今日の漢字* 「若」

今日は木曜日ですが、娘の仕事がないので、孫は預かりませんが・・・

昨日注文していたミカンが届いたので、届けに行こうと思います。

では・・・

新*今日の漢字*

「若」 音読み  ジャク ニャク   訓読み  わか(い) も(しくは)

    画数   8画    部首  艹(くさかんむり)

では常用字解で調べてみましょう。

  象形 巫女(ふじょ(神に仕えて神のお告げを伝える女。みこ))が長い髪をなびか

     せ、両手を揚げて舞いながら神に祈り神託(神のお告げ)を求めている形。

     のち神への祈りの文である祝詞を入れる器の口(さい)を加え、祝詞を唱えて

     祈ることを示す。

     ふりかざした両手の形が、今の字形では草かんむりの形になっている。

     神託を求めて祈る巫女に神が乗り移って神意が伝えられ、うっとりとした状態に

     あることを示すのが若である。

     伝えられた神意をそのままに伝達することを「若(かく)のごとし」といい、

     神意に従うことから「したがう」の意味となる。

     神託を求める巫女が若い巫女であったのであろう。

     女・如・而(じ)などと通用して「なんじ、もしくは、もし」の意味にも用い

     る。

     女と口(さい)とを組み合わせた如は、祝詞を唱えている巫女の姿で、若と字の

     構造が似ている。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 巫女が両手を揚げて舞いながら神に祈り、神託を求めている形。

     神託を受けようとしてエクスタシーの状態にあることを示す。

     今の字形は、そのふりかざしている両手の形を艸(くさ)とし、身をくねらせて

     舞う形を又(ゆう)とし、のち祝祷を収める器の口(さい)を加えたものであ

     る。

     [説文]一下 に「菜(の旧字体)を擇(えら)ぶなり。艸(さう)・右に從ふ。

     右は手なり」とするが、形義ともに誤る。

     [詩、周南、関雎(かんしょ)]「參差(しんし)たる荇菜(かうさい)は 左右

     に之(これ)芼(えら)ぶ」の[毛伝]に「芼(まう)は擇(えら)ぶなり」とあ

     り、それと同訓としたものであろうが、若をその義に用いる例はない。

     字は艸とは関係がなく、祝禱するときの巫女の姿をいう。

     卜文・金文にその字がみえ、巫女がエクスタシーの状態にあり、手を掲げ、跪

     (ひざまず)いて神託を受けている形である。

     その本義は、神がその祈りに対して承認を与えること、すなわち諾の初文。

     卜辞に「王、邑(いふ)を作るに、帝は若(よし(諾))とせんか」「帝は若

     とせざるか」、また「帝は若を降さんか、不若を降さんか」のように卜する例が

     多く、「不若」とは帝意が承認を与えない意である。

     ・・・以後文献例省略・・・

     *若は天の佑助を得ることであり、不若は凶災をいう。

     *邪神を不若という。

     *若とは帝意にかなうことであるから、若順の義となり、それが最も字の本義に

      近い。

     *神意は、巫女に憑(よ)りついて、神託として伝えられる。それをそのまま

      述べることが「若(かく)のごとく曰く」という形式で、のち王者の語を伝え

      るときの形式となる。王者がその神聖性を獲得して、神託の伝達形式が、その

      まま王の伝達する形式となった。

     *金文でも王命を伝えるときその形式をとり・・・

     *神意の支持するところが「若(かく)のごとき」の意であるが、それは強い

      指示的語法となる。

     字書にあげる若の訓義は凡そ三十義にも及ぶが、その主要なものは、先ずその

     字形が、神託を受けるときの巫女の象形字であること、その訓義は、神意・神託

     を受けて、これに承順することを基本義とするものであり、それより引伸あるい

     は仮借(かしゃ)して、他の数十義にも及ぶのである。

     如は若と声義において通ずるところの多い字であるが、如も祝禱して祈る巫女を

     いう。

     ・・・以下略・・・

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「若」は「両手を揚げて舞いながら神に祈り神託を受けようとする巫女の形」だったのです

ね。

長いときの流れの中で形が変わってしまった字なのですね。

字書にはいろいろな意味がありますが、本義は「神託を受けるときの巫女の象形字である

こと、その訓義は、神意・神託を受けて、これに承順する」なのですね。

形だけでなく、意味も長いときの流れの中でいろいろ変化して加えられてきたね。    



さて今日の一枚は・・・


台風のあと植木鉢をもとの場所へ戻そうとして見つけました。(ピントがずれていますね)

オンシジウムの花芽です。

台風にも負けずよく頑張ってくれました。

このオンシジウムはもとの場所でなく、玄関の中へ入れました。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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