新*今日の漢字* 「熟」
息子は今日も仕事らしく、出かけていきました。
そして、孫たちは朝から来て遊び、昼食後また遊びに来ています。
今は、以前録画したドラえもんの映画を鑑賞中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「熟」 音読み ジュク 訓読み う(れる)
画数 15画 部首 灬(れんが・れっか)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は孰(じゅく)。
孰のもとの字は、煮炊きする器に丮(けき(手にものをもつ形))を加えて、
煮るの意味に字であり、熟のもとの字である。
似た木には火を使うので、下に火(灬)を加えるが、孰にすでに煮るの意味が
あるから、熟は孰の繁文(画数の多い字)で、形声の字である。
よく煮ることから、すべてのものの「うれる」の意味に、また「なれる、しあが
る」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は孰(じゅく)。
孰は熟の初文。
[説文]三下 に「孰は食飪(に)ゆるなり」とみえる。
孰に火を加えたものが熟である。
[説文]にはこの字を収めない。
[論語、郷党(きょうとう)]に「君、腥(せい(生肉))を賜ふときは、必ず熟し
て之(これ)を薦む」とあり、また[左伝、宣二年]に「宰夫(さいふ(料理
人))、熊蹯(ゆうはん(熊の掌(てのひら)))を に(月+而)て熟せず」
として、その宰夫が殺された話を載せる。
すべて習熟する意に用い、熟計・熟視・熟達・熟読・熟慮のように用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「熟」に含まれる「孰」だけでも「煮る」の意味があるようですね。
さらに「灬(火)」を加えた形が「熟」なので、「孰」の繁文の形声字なのですね。
よく煮ることから、すべてのものの「うれる」の意味に、また「なれる、しあがる」の意味
に使われるのですね。
そして、すべての習熟の意味に用いられ、熟達・熟読・熟慮などのように使われるのです
ね。
さて今日の一枚は・・・
寒くなって久々に出した毛布の上で、とろりと寝ている末っ子猫のいちごです。
目を開いているように見えますが、熟睡中です。
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