新*今日の漢字* 「垂」
昨夜から朝にかけて強い雨が降ったようです。
夏休みから、わが家の目を楽しませてくれた下の孫の朝顔ですが・・・
種も採り終わって、土を庭に戻して、鉢を学校へ持ち帰りました。
この後は、チューリップを植えるらしいです。
新一年生を迎える準備でしょうか?
解説に出て来る「すい」の字は後ほど写真にアップします。
では・・・
新*今日の漢字*
「垂」 音読み スイ 訓読み た(れる らす)
画数 8画 部首 土
では常用字解で調べてみましょう。
会意 すい(イの下方左右に人のような字を上下2個ずつ)と土とを組み合わせた形。
すい(イの下方左右に人のような字を上下2個ずつ)は草木の花や葉が垂れ下がる
形。
下に土を加えるのは、垂れて土に達することを示すのであろう。
「たれる、たれさがる」の意味となり、たれて土に近づくように、今にもその
状態になろうとすること、「なんなんとす」の意味となり、垂死(死にかかって
いること)・垂老(老年に近づくこと)のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 すい(イの下方左右に人のような字を上下2個ずつ)と土とに従う。
すい(イの下方左右に人のような字を上下2個ずつ)は[説文]六下 に「艸木
(さうもく)の華葉 た(イの下方左右に人のような字を上下2個ずつ)る。
象形」とあり、下に土を加えるのは、垂れて土に達する意であろう。
華葉の垂れる形で垂直の義がある。
[説文]十三下 に「垂は遠邊(ゑんべん)なり」とし すい(イの下方左右に人の
ような字を上下2個ずつ)声とする。
遠辺の字はまた陲(すい)を用い、金文の[曾姫無卹壺(そうきぶじゅつこ)]に
「漾陲(やうすい)」というのは、漾水(ようすい(川の名))の陲(ほとり)
の意。
[荀子(じゅんし)、臣道]に「疆垂(きやうすい)」というのは辺境の意。
垂下より垂示・垂教、まさに達せんとする状況を垂老・垂死のようにいい、歴史
に残すことを「竹帛(ちくはく)に垂る」という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
出てきませんでしたが、「垂」旧字体は「埀」と書きます。
それよりもっと古い時代の字が「イの下方左右に人のような字を上下2個ずつ」ということだ
と思います。
そしてこの形は「華葉が垂れ下がる形」で、下に土を付けるのは「垂れて土に達する」こと
を表しているようですね。
「たれる、たれさがる」の意味のほか、「今にもその状態になろうとすること」に使われ、
「垂死(死にそうなこと)・垂老(老年に近づくこと)」のようにも使われるようですね。
さて今日の一枚は・・・
字では表しづらかった「すい」の字です。
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