新*今日の漢字* 「染」
今日は朝から雨がぱらつく寒い日となりました。
気象情報では1月の気温だそうで、昼頃から外孫を預かるので・・・
リビングは床暖、座敷はエアコンを入れて暖めようと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「染」 音読み セン 訓読み そ(める まる) し(みる み)
画数 9画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
会意 水と朶(だ)とを組み合わせた形。
朶は木の枝葉が垂れ下がっている形。
この枝葉を水に漬けて染めることを染という。
[周礼(しゅうらい)、天官、染人]に草による染色のことをしるしている。
古くは染料(糸・布などを染める材料)に多く草や木を使用した。
色を「そめる」の意味から、色が他に「しみる、しむ、そまる」の意味となり、
感染(病気がうつること。また、他から影響をうけてそれにそまること)・
伝染(病原菌が他にうつって病気を起こさせること。また他にうつることや他
にうつすこと)のようにいう。
また汚染のように、色に染まって「よごれる、けがす」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 水と朶(だ)とに従う。
朶は木の枝葉がしだれている形。
染は木の枝葉を水につけて、染色をうる意であろう。
[周礼(しゅうらい)、天官、染人]に染草の法をしるしている。
[詩、小雅、巧言(こうげん)]「荏染(じんぜん)たる柔木」の[毛伝]に「荏染
は柔らかき意なり」とあり、朶はその柔木の形、すなわちその条枝を屈撓(くつ
どう)する意であろう。
染色のことには草を用いることが多い。
[説文]十一上 に「繒(きぬ)を以て染めて色を爲す」と染色の義と解し、字を
朶声であるとするが、朶は[説文]にみえず、声もまた異なる字である。
雨部十一下 に染に従う字があって「濡るるなり」という。
古くは染料は多く草木の類を用いたので、染はそれによって染色することを
いう。
染色の義より、濡染(じゅせん)して他に及ぶことをいい、影響をうける意に
用いる。
[呂氏春秋(りょししゅんじゅう)、当染]に「舜(しゅん)は許由(きょい
う)・伯陽(はくやう)に染み、禹(う)は皋陶(かうえう)・伯益(はくえ
き)に染む」という。
許由・伯陽・皋陶・伯益はみな姜姓(きょうせい)の祖、岳神伯夷(はくい)の
異名で、古くは姜姓が占めていた神話的地位の重要さを知ることができる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「染」は「水」と「朶」とを組み合わせた形だったのですね。
垂れ下がっている木の枝葉を水につけてそめることを「染」というのですね。
色が他に「しみる」ことから、「感染」・「伝染」の意味となり、「汚染」のように色に
染まって「よごれる、けがす」の意味にもなるのですね。
さて今日の一枚は・・・
赤く染まった紅葉の向こうの東寺五重塔です。
誰が撮っても掛け軸の絵のようになるのは計算された配置なのでしょうね。
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