新*今日の漢字* 「存」
今日は起きたころには雨が降っていましたが・・・
朝早く投函される新聞は雨よけの袋が無かったので、夜明け前は降っていなかったかも。
土曜日に学校行事があったので、孫たちはお休みです。
一人息子だけは仕事へ出かけていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「存」 音読み ソン ゾン 訓読み ---
画数 6画 部首 子
では常用字解で調べてみましょう。
会意 才と子とを組み合わせた形。
才は表示として立てた標木(目印(めじるし)の木)の上部に横木を
つけ、そこに口(さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の
形))をつけた形である。
標木を縦て場所を聖化する儀礼で、在のもとの字である。
在は才に聖器として士(小さな鉞(まさかり)の頭部)を加え、その場所が神聖
な場所としてあることを確認している。
才に子を加えた存は聖化の儀礼によって、子が聖化されて子の生存が保障される
ことを示し、「ある、神聖なもとしてある、いきる、たもつ」の意味となる。
存心(心に思うところ。考え)・存問(安否を問うこと)のように、「おもう、
とう」の意味にも用いる。
存在(現実にそこにあること)とは、もと聖化されて清められたものとしてある
の意味であった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 才と子とに従う。
才は祝禱を収める器の口(さい)をつけた標木(ひょうぼく)で、神の占有支配
を榜示(ぼうじ)するものであり、在の初文である。
在はその標木に聖器としての士(ちいさな鉞頭(えっとう)の形)をそえ、その
地を聖化することを示す字である。
存とはおそらく生子をここにおいて、これを聖化する儀礼を示すもので、聖化に
よって子の生存を保障する魂振(たまふ)り的儀礼であろうと思われる。
[説文]十四下 に「恤(うれ)ひ問ふなり。子と在の省とに從ふ」(段注本)とす
るが、存問の語は秦・漢以後のもので、字の原義とはしがたい。
字は存亡の存。
存在は物事の根源に関するものであるが、いずれも聖標識によって聖化された
ものをいう。
存神・存心・存命・存養など、すべて性命に関することをいうにふさわしい語で
あり、また存続・存置の意となる。
本来的に存するものを存といい、そのままの状態にとどめることをもいう。
[荘子、斉物論(せいぶつろん)]「六合(りくがふ)の外、聖人存して論ぜず」
とはそのままにすること、捨ておく意である。
[詩、鄭風(ていふう)、出其東門(しゅつきとうもん)]に門(もん)・雲(う
ん)・巾(きん)・員(いん)と韻し、[楚辞(そじ)、遠遊]に伝(でん)・然
(ぜん)・先(せん)と韻している。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「存」は「才と子とを組み合わせた形」なのですね。
そして「才」は「標木を縦て場所を聖化する儀礼」を表しているようですね。
それに「子」を加えた「存」はもとは「生まれた子をこの儀礼を行うことによって聖化して
生存を保障する儀礼」だったようですね。
今は「ある、いきる、たもつ」や「おもう、とう」の意味に用いられるのですね。
さて今日の一枚は・・・
寒さと競争かな?と思っていたガーベラがなんとか花を咲かせてくれました。
このところの寒さで、夏に植えた日日草は元気がなくなってきました。
屋根の下ですが、日日草とランタナとクロサンドラは冬を越せるのでしょうか・・・
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