新*今日の漢字* 「著」
暖かかった昨日の昼間とはうって変わって、昨夜は強い風が吹き・・・
寒い曇り空となりました。
今日の最高気温は昨日より8度も下がるそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「著」 音読み チョ 訓読み あらわ(す) いちじる(しい)
画数 11画 部首 艹(草かんむり)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は者(しゃ)。
者に楮(ちょ(こうぞ))・箸(ちょ(はし))の音がある。
者は外部からの侵入者から集落を守るためのお土居(どい(土の垣))で、お土
居の中の各所にまじないのお札のように(曰(えつ)書)が埋められている。
それは曰(しょ)によって、侵入者を防ぐ呪力(じゅりょく(まじないの力))
をお土居に付着させる(くっつける)ことができると考えられたからである。
それで著は「つく、つける」の意味となる。
その呪力が顕著(いちじるしいこと)であり、著明(あきらかなこと)である
ことから、「いちじるしい、あきらか」の意味となり、あきらかにすることから
「かきしるす、あらわす」の意味となる。
着(ちゃく)は著ともと同じ字であるが、着は「きる、身につける、つく、いた
る」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は者(しゃ)。
者に楮(ちょ)・箸(ちょ)の声がある。
者は堵(と)・書の従うところで、堵は呪符(じゅふ)としての書を埋めた土垣
(どえん)、その呪符の文を書という。
その書によって侵入者を防ぐ呪力を土垣に附着させることを著という。
著明のときの音はチョ、附著のときの音はチャク、着はその用義のときの俗字。
[説文]五上 に箸(ちょ)のみ録している。
[広雅、釈詁(しゃくこ)]に「明らかなり」という。
本来は者の声義を承け、そこにある意図が明らかにされる意味の字である。
書を作ることを著作といい、魏(ぎ)のとき著作郎の官がおかれた。
著と着とは、用字に慣用上に区別がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「著」は「書によって侵入者を防ぐ呪力を土垣に附着させる」ことをいうのですね。
なので、「つく、つける」の意味となり、呪力がいちじるしいことから「いちじるしい、
あきらか」の意味となり、あきらかにすることから「かきしるす、あらわす」の意味となる
のですね。
また「着」はもと「著」と同じ字でしたが、「きる、身につける、つく、いたる」の意味に
使われるのですね。
さて今日の一枚は・・・
外から家の中に入れたカクタスが玄関の窓のそばで満開となりました。
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