新*今日の漢字* 「党」
今朝は朝から曇り空で寒い1日となりそうです。
前の柿畑では、地質調査のボーリング調査が始まったらしく・・・
朝から機材を持ち込んでいました。
では・・・
新*今日の漢字*
「党」 音読み トウ 訓読み ---
画数 10画 部首 儿(ひとあし、にんにょう)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は黨に作り、音符は尚(しょう(上部が小))。
尚に當(とう(当。あたる))・堂(どう(たかどの))の音がある。
尚は神を迎えて祭る窓のところにかすかに神の気配(けはい)が現れることを
いう。
黑(黒)は煤(すす)で黒ずんだ竈(かまど)の色。
竈の上の窓にかみを迎えることを黨といい、炊事を共にし、飲食を共にし、祭祀
(さいし(祭り))を共にする仲間、「ともがら、なかま」の意味となる。
同じ竈の飯を食う仲間の意味である。
もとはやから(同族。一族)、血縁集団の意味であったが、のち地縁集団や政党
のような政治的団体をもいうようになった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は黨に作り、尚(しょう(上部が小))声。
尚に當(とう(当))・堂(どう)の声がある。
尚は窓際の明るいところで神を祀(まつ)り、神の気配が現れる意。
黒は烹炊(ほうすい)して黒ずむところ。
黨は神聖な竈突(そうとつ)の意で、炊爨(すいさん)を共にし、その祀所(し
しょ)をともにするものをいう。
一種の祭祀共同体、族党であると考えてよい。
[説文]十上 に「鮮(あざ)やかならざるなり」とは党莽(とうもう)、すなわち
光のない状態をいう語であるが、その字は日に従う字で、この郷党の字とは別の
字である。
党は郷党的な祭祀共同体、すなわち地縁的な集団とみてよい。
漢碑(かんぴ)に字を(敞の攵→阝)に作るものがある。
[釈名(しゃくみょう)、釈州国]に「五百家を黨と爲す」とあり、また二百五十家
とする説もある。
[周礼(しゅうらい)、地官、党正]に「各〻其の黨の政令・教治を掌(つかさど)
る」という。
その共同体に属するものを党人という。
もとは血縁の集団に発するもので、[左伝]には党を某氏においても父党・母党・
妻党のようにいう。
それよりして朋党・郷党の意となるが、党派的な立場は排他的となりやすいもの
であるから、[書、洪範(こうはん)]「偏無く黨無し」、[国語、晋語(しんご)]
「比して黨せず」、[論語、述而(じゅつじ)]「君子は黨せず」という。
[荀子(じゅんし)、非相(ひそう)]「博にして黨正なり」は讜(とう)の仮借
(かしゃ)で、善の意。
「もし」の訓は儻(とう)の仮借義である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「党」はもと「黨」と書かれていたのですね。
そして「黨」は「尚」と「黒(黑)」の組み合わせなのですね。
「尚」は「窓際の明るいところで神を祀り、神の気配が現れる意」で、「黒(黑)」は「煤
(すす)で黒ずんだ竈(かまど)の色」なので、「竈の上の窓にかみを迎えること」を
「黨」というのですね。
そこからもとは「炊事や飲食や祭祀を共にする仲間(血縁集団)」を言ったようですね。
のち「地縁集団や政党」などもいうようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
100均で購入した2種類のサボテンが夏の間に増殖しました。
カクタスの下に広がる景色です。
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