新*今日の漢字* 「届」
今週の中頃インフルエンザになった息子ですが・・・
今度はママさんが発熱し、インフルエンザと判明しました。
昨年?今年初め同様、孫たちは私の部屋で寝ることになりました。
孫たちは遠足気分ですが・・・
猫たちは日ごろドアが開いていて、出入り自由なのに・・・
暖房が入っているので、ドアは閉められ、出たくなったら、カリカリカリ・・・
ドアを引っ搔いて私を起こします。
昨晩はかれこれ、5~6回ドアをカリカリ・・・
出たら部屋に入るときにもカリカリ・・・
合計10回以上起こされました。
愚痴はさておき・・・
新*今日の漢字*
「届」 音読み --- 訓読み とど(ける く)
画数 8画 部首 尸(しかばね、かばね)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は屆に作り、尸(し)と凷(かい)とを組み合わせた形。
尸は死体の横たわる形、凷は土を穴の中に入れる形。
届は[詩経(しきょう)しきょう、大雅、蕩(とう)]に「侯(こ)れ作(のろ)
ひ、侯(こ)れ いの(示+兄)り 屆(いた)る靡(な)く、究(きは)ま
る靡(な)し」(人を詛(のろ)い、祈りして 至らぬところなし)とあり、
いたるの意味に用いる。
届は地中深くに埋めるの意味の字とみられる。
国語では「とどける、とどく」の意味に用い、手紙を届ける、婚姻届(こんいん
とどけ)、贈り物が届く、注意が行き届くのように使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は尸(し)と凷とに従う。
凷は[説文]十三下 に「つちくれ(土+菐)なり」とあり、その前条に「はく
(土+菐)は塊(つちくれ)なり」とあって、屆は土塊中に屍をおくこと。
[説文]八上 に「行くこと便ならざるなり」、また「一に曰く、極なり」という。
極とは殛死(きょくし)、人を極所におしつめることをいう。
「行くこと便ならざるなり」とはおそらく かい(椶の木→舟)字の義であろ
う。
[説文]八下 に「かい(椶の木→舟)は船、沙(すな)箸(つ)きて行かざるな
り」(段注本)という。
かい(椶の木→舟)はその字形からみると、枉死者(おうししゃ)を乗せて流す
舟のようである。
届は古い詩篇にみえ、[詩、大雅、蕩(とう)]に「侯(こ)れ作(のろ)ひ、
侯(こ)れ いの(示+兄)り 屆(いた)る靡(な)く、究(きは)まる靡
(な)し」とあり呪詛(じゅそ)することのやまぬ意である。
・・・中略(文献例)・・・
詩篇の時代には届と かい(椶の木→舟)とが同声同義の字であったことが
知られる。
いずれもおそらく枉死のものを送る礼に関する字であろう。
すなわち届は、地中深く土塊に達するところにその屍を埋めること、 かい
(椶の木→舟)はこれを船に乗せて流し棄てる意の字である。
わが国では届を「届(とど)ける」とよみ、役所などに文書を提出すること、
また礼物を贈る意に用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「届」は「尸は死体の横たわる形、凷は土を穴の中に入れる形」で、「地中深くに埋める」
意味だったようですね。
詩篇の時代には かい(椶の木→舟)と同声同義の字だったようですね。
おそらく、どちらも「枉死の人を送る礼に関す字」で、「届」は「地中深くその屍を埋め
る」ことで、 「かい(椶の木→舟)」は「屍を船に乗せて流し棄てる」意味だったようで
すね。
さて今日の一枚は・・・
ゴミを出しに行って見た空です。
右側の曇り空からだんだん雲の量が減って・・・
晴れていく感じがしました。
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