新*今日の漢字* 「難」
今日は自宅の10年目の最後の定期点検でした。
この1年に気になったところを聴きながら、丁寧な対応をして頂きました。
もう少ししたら、お友達の家でクリスマスパーティーをしている孫たちを迎えに行きます。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「難」 音読み ナン 訓読み かた(い) むずか(しい)
画数 18画 部首 隹(ふるとり)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は(灘の氵無し)に作り、かん(漢の氵無し)と隹とを組み合わせた
形。
かん(漢の氵無し)は金文の字形では火矢(火を仕掛けて射る矢)の形であるか
ら、難は隹(とり(鳥))を火矢で射る形で、鳥を驚かし、悩ますの意味とな
る。
火矢で鳥を射ることは儺(だ(鬼やらい))の儀礼と関係があり、鳥を使う占い
として行われたものであろう。
「なやます、なやむ」の意味から、「むずかしい、かたい」の意味となった。
この字の かん(漢の氵無し)と嘆の かん(漢の氵無し)とは別の字である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
ここでお迎え前は終了しました。
ここからは夕食の片づけ後書きました。
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は(灘の氵無し)に作り、かん(漢の氵無し)と隹(すい)戸に従う。
かん(漢の氵無し)は金文の字形では鏑矢(かぶらや)の形と火とに従うて、
火矢の形とみられ、火矢をもって隹(とり)を射る法かと思われる。
ただ かん(漢の氵無し)の字形には別に焚巫(ふんぷ(雨乞いのため巫祝
を焚(や)く))の象を示すとみられるものがあり、飢饉(ききん)に関係のあ
る字は、その焚巫の象に従う字とみてよい。
難の字形は鏑矢を示す黃(こう(黄))の形の下に、火をそえている形にみえ
る。
金文の[大宰帰父盤(たいさいきほばん)]や[叔夷鎛(しゅくいはく)]に「靈命
(れいめい)老い難からんことを」とあり、また近出の[中山王鼎(しゅうざん
おうてい)]や[信陽竹簡(しんようちくかん)]にもその字がみえるが、みな黃の字
形、もしくはその下に火を加えている形に作る。
[説文]四上 に「鳥なり」とし、菫(きん)声とするが、字を鳥の名に用いた例が
なく、また菫声というも声が合わない。
黃の字形にも冷やの形と佩玉(はいぎょく)の形と両系があって混同しやすい
が、難が火矢と隹とに従う字とすれば、火矢をもって鳥を驚かす意とするほかな
く、それはあるいは呪的な目的をもって行われるものであろう。
儺(だ)の儀礼と、字の声義において関係があるかも知れない。
それで難(はば)かる、難(なや)むの意となるのであろう。
そして行き難む意から「靈命老い難らんことを」のような用法となるものと推測
される。
[詩、魯頌(ろしょう)、泮水(はんすい)]に「すで(皀+旡)に旨酒を飲み
永く老い難きを錫(たま)ふ」とみえる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「難」は「かん(漢の氵無し)」と「隹」を組み合わせた形なのですね。
「かん(漢の氵無し)」は火矢の形。
「隹」は鳥なので、「鳥を使う占い」として行われたようですね。
「なやます、なやむ」の意味から、「むずかしい、かたい」の意味となったようです
ね。
さて今日の一枚は・・・
主人がお友達から頂いた苗から育てたカリフラワーです。
肥料が少なかったのか、可愛らしいサイズです。
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